感染の拡大が短期間で止まると考えるならば、株価が戻る可能性も大きいですが、感染が拡大して世界経済が大混乱に陥ると考えるならば、「今の株価でもまだ高すぎるので、さらに下がるだろうから、急いで売ろう」と考えるべきですから。

もともと株の短期売買は賭け事ですから、そのあたりは自分の考察を信じて行動すれば良いのです。くれぐれも狼狽せずに冷静に、ですが。

積立投資は絶対にやめないで

短期売買を楽しんでいる人は、相場観からの売り買いを楽しめば良いのでしょうが、筆者が特にもったいないと思うのは、暴落すると狼狽して積立投資を止めてしまったり売ってしまったりする人がいることです。

積立投資というのは「初心者は自分の相場観で判断すると間違えるから、敢えて相場観を持たずに淡々と積立投資を行なう」というものなのです。それなのに、相場観から積立を止めてしまうのは、あまりにもったいないことです。

積立投資をしている人は、「新型コロナがどれほど深刻化しようと、20年後まで影響が残っていることはないだろう」といった大らかな気持ちで投資を続けましょう。

そう考えると、「今月は安く株が買えた」とポジティブな気持ちになり、「解約するなどトンデモない」と思えるかもしれませんよ。

本稿は、以上です。なお、本稿は筆者の個人的な見解であり、筆者の属する組織その他の見解ではありません。また、厳密さより理解の容易さを優先しているため、細部が事実と異なる場合があります。ご了承ください。

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塚崎 公義