事情を説明するのに手っ取り早いうえに、相手の感情も把握しやすい電話のほうが安心な場合があるというのは筆者も同じです。一方、20代前半の若者たちは電話が苦手という話はよく耳にするものの、実際に目の当たりにすると世代間ギャップを感じるかもしれませんね。
上司に奢ってもらってもお礼は”あっさり”
金融機関勤務のBさんは新人の態度に違和感を抱くと言います。
「上司に奢ってもらったらその場でお礼を言って、メールもして、次の日の朝にお礼を言いに行くのが掟みたいなものだった。決して少額ではないご馳走をしてもらったのだから当たり前だと思っていた。でも、今の新人はドライなんだなと思うくらい、上司に何も言わない」とのこと。
「さすがにその場ではお礼を言うけれど、そのあとメールをしたり翌日など次に会ったときにお礼の言葉を伝えることはないと言っていた」と驚きを隠せません。
「上司も、『ここ2、3年の新人はあまり礼を言う習慣がないらしい』と苦笑い。もう慣れたと言っていたし、『オレたちも奢ってもらっていたから、それを後輩や部下に返していくだけ』と笑っていたけれど、そういうものなのかな」と首を傾げていました。
若い世代はコミュニケーションの取り方が30代以上とは少し異なるようです。それに違和感を抱くこともあるでしょうが、彼らは彼らなりに感謝しているのでしょう。あまりとやかく言うと彼らにとってはストレスになるのかもしれません。