シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は100円ショップ「セリア」を展開するセリア(2782)の、2020年2月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2020年3月5日に更新されたセリアの2020年2月既存店売上高は、対前年同月比109.1%でプラス成長。内訳は客数109.0%、客単価100.0%であり、客数の伸びを背景にプラス成長を果たしました。
全社売上高は117.2%と、110%を超える大幅なプラス成長となりました。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は3月決算)。
既存店売上高は、今期プラス成長となったのは昨年9月(102.2%)と2月の2カ月のみです。ただし97%前後の月が多く、マイナス成長ながらなんとか踏みとどまっています。なお、客数のプラス月が5カ月の一方で、客単価のプラス月は2カ月のみと、特に客単価が苦戦しています。
なお、全社売上高は今期全ての月でプラス成長を維持しています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社株価は昨年8月に付けた安値2,363円から上昇が続く状態にありますが、1月の3,495円到達後に反落。その後下落が続きましたが、他の銘柄に比べ2月後半の株式市場全体の急落の影響はそれほど受けていません。現在は3,000円付近での取引が続いています
既存店売上高の対前年同月比プラス月は今期2カ月に留まっていますが、2月はプラス成長となりました。3月も続けてプラス成長を維持できるのかが注目されます。
参考資料:2020年2月度の月次売上高
LIMO編集部