ケースC「株はキケンだけど、FXならやれるかも」

個人投資家の中でも特に若い人に多いのがこのタイプ。

「FXなら投資対象となる通貨に制限があって、株よりもずっと数が少ないし、値幅もそれほど大きくない。株は追証があって大変、FXはロスカットがあるから安心」と思っている人がいるようです。しかし、これは正しいとはいえません。

たとえば、FXで取引できる通貨ペアの組み合わせの数は、確かに株の銘柄の種類と比べれば少ないわけですが、だからといって値動きの要因が1つであるわけではありません。

ご存じのとおり、価格が動くのは需給の関係だけでなく、政治的なリスクがあったり戦争や災害があったりと、実に多くの要因で動くのです。それらをすべて把握することは難しいですよね。

また、FXにはロスカット(※1)という制度がありますが、ロスカットがあるからといって追加で証拠金を入れる必要がないかといえば、そうではありません。

相場が激しく動くときにはロスカットの価格で売買取引が成立せず、ずっと悪い価格で成立してしまうこともあります。その場合、証拠金では足りない損失額を追加で差し入れなければいけないのです。

その点、現物の株式であれば評価額が0円になることはあってもマイナスになることはありません。「追証(※2)」というのが必要になるのは「信用取引」だけであり、現物の株式だけを取引するなら0円になる可能性はありますが、追加でお金を入れる必要はないのです。

FXは簡単で損をしにくい、株は難しくて追証があって怖いというイメージは間違いですので、早めに意識を軌道修正しましょう。

※1 ロスカット
為替レートが下がり、ある一定レベルの損失に達したとき、さらなる損失を防ぐために強制的に行われる決済
※2 追証(おいしょう)
株の信用取引で、担保にした株が値下がったなどの場合に、証券会社に追加で差し入れる委託保証金。

ケースD「慣れないうちは営業マンに教えてもらいながら投資をしたほうがいい」

慣れないうちは誰かに教えてもらいたいと思う人も多いかもしれませんね。大口の個人投資家は証券会社に成功報酬やアドバイス料を払い、営業マンの助言を受けながら資産運用ができます。

しかし、初心者、かつ小口の投資家はそこまで「経費」をかけるわけにはいきませんよね。そんな場合には「四季報などで気になる企業の情報をチェックする」「証券会社のアナリストレポートを読む」「チャートの見方を覚える」などがオススメです。

やみくもに取引を始める前に十分なリサーチを行うことで、自分にあった投資スタイルを見つけやすくなるかもしれません。