また、前日に4月から参入する携帯事業の主力料金プランを発表した楽天(4755)が堅調に推移したこと以上に、その楽天へ通信設備をレンタルするKDDI(9433)の収益拡大が期待され、一時+6%高の急騰となったことが目を引きました。

なお、前日に2月の国内売上が前年比プラスになったことを発表したファーストリテイリング(9983)にも見直し買いが入って上昇しました。

その他では、長期休校となる学校が続出する中、家庭でゲームに費やす時間が増大するとの見方からゲーム関連株が買い戻され、スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)やバンダイナムコホールディングス(7832)が揃って一時急騰し、任天堂(7974)も着実に値を上げています。

一方、米国FRBの緊急利下げ実施による長期金利低下を受け銀行株が軒並み大幅安となり、三井住友フィナンシャルグループ(8316)、みずほフィナンシャルグループ(8411)、りそなホールディングス(8308)が揃って昨年来安値更新となりました。

また、先日発表した大型買収案件による財務体質悪化懸念が燻るセブン&アイ・ホールディングス(3382)が大幅下落となり、再び昨年来安値を更新しています。

新興市場(東証マザーズ)では、医療バイオ関連株に買戻しが目立ち、オンコリスバイオファーマ(4588)がストップ高で引け、ブライトパス・バイオ(4594)やサンバイオ(4592)も大きく値を上げました。

葛西 裕一