子どもだけのものにしておくのはもったいない!
規格外の野菜や果物を初めて全国規模で扱い始めたのは、国内に180以上の店舗を展開するスーパーマーケット・チェーンのカウントダウンです。
2017年から「オッド・バンチ」というブランド名で、こうした野菜・果物を販売しています。2018年の売り上げは、初年度の145%増しを記録し、現在も人気はうなぎ登りです。
「オッド・バンチ」として売り出されているのは、野菜ではインゲンマメ、サツマイモ、アボカド、ピーマン、ジャガイモ、ニンジンなど、果物ではリンゴ、イチゴ、プラムなどです。
サイズが小さめだったり、長さがまちまちだったり、雹被害で皮に傷がついていたりしますが、味に遜(そん)色はありません。
食品ロス・廃棄問題の解決に貢献しているだけでなく、スーパーマーケット自体の売り上げを伸ばし、さらには、生産者にもそれまで売り先がなかった不ぞろいな野菜や果物の出荷先を提供、利益をもたらしています。
まさにウィン・ウィン・ウィンの状況が作り出されているのです。
筆者は「オッド・バンチ」ブランドのファンです。料理をしてしまえば、規格品と何の変わりもありません。今まで規格と合わないというだけで、店頭に並ぶこともなく、処分されていたことを考えると、もったいない限り。
規格外の野菜や果物を子どもたちだけのものにしておく手はありません。
クローディアー 真理