育児というのは、1人の命を守り育てることです。つまり、命の危険がないように常に気にかける必要があります。特に小さい頃は、眠っていても気を抜けません。

2児の母であるAさんにお話を聞くと、1歳になるまでは特に大変だったそう。「ちゃんと息をしているか」「熱はないか」と、夜中に何度も起きてはお腹やおでこを触って確認していたといいます。夜間の授乳が終わっても、寝不足の日々は終わらなかったそうです。

何もしていないような時間でも、常に子どもの安全を考えている母親。24時間ずっと誰かの命を背負っているというのは、相当な負担でしょう。

また、子どもが大きくなっても育児は終わりません。幼稚園や学校の準備、PTAへの参加、習い事の送り迎えなど、直接子どもに関わらないことでもやることはたくさん。そしてその間も、子どもの体調や精神面への心配は絶えません。

たとえ手がかからなくなっても、名もなき育児はずっと続いていくのです。

夫も苦しんでいる?お金にならない「名もなき業務」

名もなき家事に名もなき育児。もっと夫が協力してくれれば…と思うことも多いでしょう。