シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は焼鳥チェーン店「鳥貴族」を運営する鳥貴族(3193)の、2020年1月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2020年2月7日に更新された鳥貴族の2020年1月既存店売上高は、対前年同月比107.5%となりプラス成長。内訳は客数107.6%、客単価99.9%であり、客単価は若干のマイナスとなったものの客数が今期最大の伸びを見せた結果、プラス成長となりました。

また全店売上高も103.3%となりプラス成長。今期初めて既存店と全店が揃ってプラス成長となりました。

今期の既存店売上高の振り返り

では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は7月決算)。

既存店売上高は、期初から3カ月続けてマイナス成長の後に3カ月続けてプラス成長となり、プラスとマイナスが半々の状態です。客数はプラス月4カ月と健闘していますが、客単価のプラス月は1カ月に留まるなど苦戦しています。

全店売上高は12月まで5カ月続けてマイナス成長となりましたが、1月に今期初のプラス成長を達成しました。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社の株価は昨年3月11日に1,478円の安値を付けた後は上昇が継続。10月の2,400円台到達後に2,000円を割れる水準に一時下落しましたが、再び上昇しています。2020年に入り2,500円付近での取引が続いており、次のトレンド発生待ちの状態です。

1月は今期初めて既存店と全店の売上高が揃ってプラス成長となりました。既存店は客数が対前年同月比107.6%と大幅な伸びを見せています。この客数の回復を背景に、今後も既存店・全店のプラス成長を続けることができるのか、という点が注目されます。

鳥貴族の過去1年の株価推移

参考資料:月次報告(2020年1月度)

LIMO編集部