我が子が幼稚園のお友だちに放った「ダメでしょ!」

育児中は、できるだけ言わないようにと心がけていても、つい「ダメでしょ!」というニュアンスの言葉が出てしまうもの。身に覚えがあるという人も多いのではないでしょうか。

しかし、端的に“いいこと”と“悪いこと”の区別がつけられる言葉であるため、思い返してみると一日に何度も「ダメでしょ!」を発しているという親御さんも少なくありません。特に、心に余裕のない状態で子どもと向き合っているときには、口からポロっと出やすい言葉です。

幼稚園に通う子どもを持つMさんも、「ダメでしょ!」という言葉を日常的に使っているママのひとり。子どもを縛ることなく自由に育てたいという理想を持ちながらも、“ダメ”という言葉を無意識のうちに発してしまうのだそうです。

ある日、Mさんが幼稚園へお迎えに行ったときのこと。その日はお天気も良く、園庭で遊ぶ子どもたちもチラホラいたため、Mさんも子どもを遊ばせることにしたそう。Mさんは、子どもと同じクラスのママとおしゃべりをしながら、楽しく遊ぶ子どもに目を向けていました。

お友だちと砂場で遊ぶことになり、お砂遊びの道具を出しはじめた子どもたち。楽しそうだなと思いながら見ていると、道具の取り合いが始まりました。

どうするのかな?と見守っていたママたちですが、そんな状況の中で声を上げたのはMさんの子ども。友だちがもめている様子を見て、「○○くん、そんなことしちゃダメでしょ?」と諭すような感じで仲裁を始めたのです。