自分の最期を自分で決めるためにしておくこと

2019年に厚生労働省が作成した「人生会議」のポスターは、賛否両論の議論を巻き起こしました。厚生労働省が推奨している「人生会議」とは、終末期にどのような医療やケアを受けたいかについて、家族など周囲の人と話し合っておく活動です。

人生100年時代を迎えた今、誰もが認知症になる可能性があり、自分で自分の最期を決められないリスクも高まっています。本人の希望を確認できず、残された人が重い決断を迫られる場合もあるのです。

認知症になる前に、自分の最期について家族や周囲の人に希望を伝えておくことは、財産の有無にかかわらず誰でもしておきたい終活といえるでしょう。「家族信託」という財産管理の一手法を使えば、認知症になった後の財産管理や相続、終末期医療などに自分の意思を反映できます。

できるところから終活を始めてみよう

終活をすると自分の人生と向き合ったり、死を考えたりもするために、つらい気持ちになってしまう人もいます。無理をせずに、身近なところから始めるのも大切なことでしょう。また終活の話は子どもから親にはしづらいものです。そのため親から話を切り出して子どもに希望を伝えつつ、できることから少しずつ終活を始めてみてはいかがでしょうか。

LIMO編集部