自分が死んだ後に備える活動

死後に備える活動には、「相続税対策をする」「遺言書を書く」「お墓を用意する」などがあり、「エンディングノートを書く」ことが大きな注目を集めたこともありましたね。

2015年の税法改正によって遺産に関わる基礎控除額が引き下げられました。これまでは5000万円+(1000万円×法定相続人の数)だったものが、3000万円+(600万円×法定相続人の数)となりました。これによって相続税の申告をする必要がある人が増えることになります。この対策として生前贈与を利用するのも良い方法です。自分の死後に子どもたちが相続争いをしないように、遺言書を準備しておくことも検討しましょう。

また、お墓やお葬式を巡る状況は急激に変化しています。納骨の方法は、お墓だけではありません。納骨堂や樹木葬、散骨や手元供養など、さまざまな選択肢が登場しています。お葬式も同様です。家族葬や自宅葬、一日葬や火葬式など、コスト面を考えながら自分に合った方法が選べる時代です。

一方お葬式は残された人の悲しみを軽減する役割も担っていると考えられています。「残された家族に負担をかけたくない」と思う人もいるでしょうが、お金をかけないことだけが最善の方法ではないかもしれません。