約1か月ぶりに17,000円台を回復し、下値不安は大きく薄らぐ

【東京株式市場】2016年5月30日

株式市場の振り返り-薄商いの中続伸し、17,000円台を回復。新興市場も大幅高。

2016年5月30日(月)の東京株式市場は続伸となりました。日経平均株価は前日比+1.4%の上昇、TOPIXも+1.2%の上昇で引けています。日経平均株価は4日続伸となっています。また、新興株式市場の東証マザーズ総合指数は+3.8%の大幅上昇となりました。

日経平均株価は、前日比+138円高で寄り付いた後、上値が重くなり一時は+75円高まで上げ幅を縮小しました。しかし、後場に節目の17,000円を付けると、一気に強含みで推移し、大引けは+233円高の17,068円で終わっています。17,000円台を付けたのは、4月末の日銀サプライズで株価急落となってから初めてになります。

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東証1部で上昇したのは1,534銘柄、値下がり307銘柄、変わらず114銘柄でした。東証1部の出来高は15億9,773万株、売買代金は1兆5,605億円(概算)となっています。株価は上昇しましたが、閑散相場が続いており、売買代金は今年最低となっています。深刻な薄商いと言えます。

セクター動向と主要銘柄の動き-33業種中31業種が上昇、輸出関連と素材系が買われる

東証1部では全33業種中31業種が上昇しました。円安進行を背景に、精密機器や輸送用機器などが買われましたが、パルプ・紙やガラス・土石など素材業種も上昇しました。個別銘柄では、トヨタ自動車(7203)、東京エレクトロン(8035)、村田製作所(6981)などの上昇が目立ちました。一方、日東電工(6988)などが冴えませんでした。また、先週末に大幅高となったガンホー・オンライン・エンターテイメント(3765)が急落しています。

本日のポイントと注目テーマと関連業種-NY休場後のため模様眺めが強まる中、建設セクターに注目

30日はNY市場が休場です。そのため、31日(火)の東京株式市場も、模様眺めになる可能性が高いと考えられます。ただし、円安が進んでいること、消費増税が再延期される方向にあること、国内景気対策への期待も高まること等から、売りが優勢になる可能性は低いと見られます。日経平均株価も17,000円を超えたことで、次の上値を目指す準備は整っています。

こうした状況から、内需関連、外需関連共に下値を拾う動きが加速するでしょう。その中でも、30日に思ったほど上昇しなかった建設セクターに目を向けたいと思います。

青山 諭志

ニュースレター

慶應義塾大学卒業後、国内大手及び外資系大手金融機関に合わせて10年以上勤務し、株式市場を中心にマーケット関連の仕事に従事。その後独立。金融機関では主にアナリストとして企業や産業調査活動に従事。調査内容としてはミクロ・セミマクロが主な分析対象だが、好きなのはマクロ分析。記事で取り扱うテーマはマーケット動向、企業分析といった株式市場関連の分析や貯蓄や投資といった個人の資産運用動向を取り扱う。最近は「富の分配」問題や「お金持ち」である富裕層研究にも時間を割いている。その他に興味のある分野はブロックチェーン技術とゲノム(ジーノム)。