「『お酒の席で課長が新入社員に強くお酒を勧めているが、あなたはどうしますか?』とか『ある女性社員に部長が今日のパンツは何色? 風俗で働いたら稼げそうだね、などと声をかけ続けた。その女性が会社をやめた場合、部長にはどういう責任があるか』とか。答えが見え透いているし、最終的には「受け取り手がどう思うかが重要」と言うから、結局そこ?っていう気持ちで研修が終わる」とのこと。

ハラスメント研修は明確なガイドラインが定めにくいということもあって「受け取り手がどう思うか」が判断ポイントだという説明がなされることが確かに多いのですが、それで本当にいいのでしょうか。

「何がダメで何がいいのか、難しいのはわかるけどなんとかしてガイドラインを定めないとダメだと思うし、意味がない」とCさん。ちなみに、E-ラーニングやテストなどもあり、ハラスメント研修に1か月で5時間ほどを費やしたと言います。

「気づいた人負け」の風潮

こちらもIT企業で働くDさんの話です。「とにかく会社の課題に気づいた人が負け。『~が問題じゃないですか?』と言えば、『じゃあ、なんとかしてよ』と言われる」のだそう。

「仕事の配分とか残業時間の多さを考慮して仕事を振ってくれるわけじゃない。気付いた人、問題意識を持った人がやることになってしまうが、そもそも課題に気づいたり、問題意識を持ったりする人って仕事がデキる人ですでに多くの仕事を抱えているから、仕事の負担が著しく偏る」とDさんは言います。

これも、どこの会社でもよくあることなのではないでしょうか。仕事がデキる人のところに仕事が集まってくる、と言う状態ですね。さらに、言い出した人がやるという会社のやり方では、いつまでたっても「人手不足」が解消できないのでしょう。

まとめ

思わず「あるある」とうなずいてしまうことも多かったのではないでしょうか。会社での居心地が悪いと、仕事もうまくいきませんよね。できれば快適な職場で、やりがいを感じながら仕事をしたいものです。

大塚 ちえ