「お金があれば何でもできる」と思っている人も多いのではないでしょうか。たしかに、お金があれば自分の好きなものを思う存分手に入れることができます。おいしい食事や、豪華な旅行を満喫することもできるでしょう。

しかし、お金で買えないものも存在します。それは「幸福」。たくさんのお金があるからといって、必ずしも幸せになれるとは限らないのです。その理由を、詳しくご説明しましょう。

お金だけでは幸せになれない3つの理由

ではここで、たくさんのお金を得た状況を想像してみましょう。収入が上がった、宝くじが当たった、お金持ちと結婚した…。そんな出来事が起きたばかりの頃は、きっと気分も舞い上がるはず。

しかし、その状況にも次第に慣れてしまいます。最初のうちに感じた幸福感は、だんだん薄れてしまうでしょう。

さらに、「もっとお金持ちになりたい」「さらに収入を上げたい」と次の目標を掲げるようになるはずです。向上心があると前向きに捉えることもできますが、現状に対する幸福度は低下してしまうでしょう。

また、周囲の人も同じ状況だとどう感じるでしょうか。「自分だけではなく同僚も全員年収が上がった」「ほかの人もみんな臨時収入を得た」と聞いたら、あまりいい気分にならないのでは。つまり、周りの所得水準との差が小さくなればなるほど、幸福度も下がってしまうのです。