シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は回転寿司チェーン店「くら寿司」を運営するくら寿司(2695)の、2019年12月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2020年1月10日に更新された、くら寿司の2019年12月既存店売上高は、対前年同月比95.7%となりマイナス成長。なお、速報時点では客数と客単価の内訳は開示されていません。

一方で全店売上高は100.9%であり、既存店と全店で明暗が分かれる結果となりました。

今期の既存店売上高の振り返り

では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は10月決算)。

既存店売上高は11月のプラス成長の後、12月はマイナス成長に転じました。しかし10月まで5カ月連続でマイナス成長が続き、また前期はプラス成長月が5月のみという状態です。今後再びマイナス成長が続くのか注目されます。

一方で全店売上高は今期に入り2カ月連続でのプラス成長。前期の9月から4カ月連続でプラス成長を維持しており、堅調な推移を見せています。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社の株価は昨年6月3日4,080円、8月26日3,965円の両者でWボトムのチャートを形成し、その後は着実な上昇が続きました。しかし11月半ばから上昇に若干勢いが付き、12月に5,000円を回復。そのまま上昇は続き、1月に入り5,500円も回復しています。

2019年10月期は既存店の不振が長く続いたものの、11月にプラス成長となり今期は幸先良いスタートを切りました。しかし12月は再びマイナス成長に転じています。1月以降をプラス成長に戻すことができるのかが注目されます。

くら寿司の過去1年の株価推移

参考資料: 月別推移

LIMO編集部