絵の嘆願書に首相宛ての手紙…。レジ袋撤廃を推進した子どもたちのパワー

ニュージーランドで起きたこと

アーダーン首相は1歳半になった二―ヴちゃんの母親でもあります。一国の首相として、ここで生まれ育っている子どもたちは、自分の子どもも同じという気持ちがあるに違いありません。

首相にとって、母親にとって、子どもたちの求めが正しいものであるなら、聞き入れるのは自然なことなのでしょう。

園児からは「絵の嘆願書」

国内最大の都市、オークランドの西部にあるラングホルム幼稚園では、2017年に園内でのビニール袋の使用禁止を決めました。

子どもたちにはビニール袋だけでなく、ごみがもたらす自然環境への害と、その対応策として、リサイクル、再利用、堆肥作りについて教えているそうです。1年に一度、海岸でのごみ拾いも行っています。

そんな園児たちが、地元のデボラ・ラッセル議員を通し、議会に嘆願書を提出しました。

幼稚園児ですから、まだ自分の考えを字では表現できません。でも、絵を描くことはできます。病気になったカメや鳥、魚などの絵を描き、「絵の嘆願書」を同議員に託したのです。その数は400枚を超えたそうです。

園児に負けじと立ち上がる小中高生

小中高校生も園児同様、使い捨てレジ袋の廃止を求めて立ち上がっています。南島の街、ダニーデンの小学校、カリスブルック・スクールは4,000通近い嘆願書を議会に届けました。

その際には首都ウェリントンのパレマタ・スクールの6~10歳の生徒たち50人が手作りのプラカードを持って、カリスブルックの生徒をサポート。共通の目標を持つ子どもたち同士の連携は素晴らしいものです。

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1998年よりニュージーランド在住。東京での編集者としての経験を生かし、仲間と各種メディアを扱う会社を創設、編集長を務める。
2002年に独立し、本格的に執筆活動を開始する。ニュージーランド航空やニュージーランド観光局の発行物やウェブサイトを手始めに、現在は国内はもとより他の英語圏の国々における環境、ビジネス、子育て/教育、文化、テクノロジーといった分野について、多岐にわたる媒体に寄稿。海外在住日本人ジャーナリスト集団「Global Press」所属。