アウターなどの防寒着と違って、意外と買い換えるタイミングを逃しがちなのがデニムのジーンズ。新しい年になったタイミングで、一年じっくり穿き込める一本を新調するのも気持ちがいいものです。「そういえば、ジーンズずいぶん買い換えてないな」なんて方は、ぜひご一読を。
スローに付き合っていけそう
これから長い間付き合っていく一本としては、色落ち加工を施したタイプではなく、濃紺のものを選びたい。「(or)オリジナリティのあるものを(slow)じっくり吟味して、もの作りをする」ことを信条とする〈オアスロウ〉のワンウォッシュはまさにうってつけ。
ヴィンテージデニムを解体し、生地感だけでなく、縦糸のムラの形状まで顕微鏡を使って分析して作られた一本。とはいえ、スリムストレートのシルエットなので、ヴィンテージ感はあくまで控えめ。現代的なテイストの服とも合わせやすそうです。
ユーザーファーストなサイズ展開が◎
いざジーンズを選ぶ上で、ネックになりやすいのがサイズ選び。ウエストだけで選んでしまうと、悲しいかな、レングスが長すぎるというのはよくある話。クオリティにこだわるのはもちろん、かゆいところに手が届く、細かいサイズ展開を誇るのが〈リゾルト〉です。
各ウエストサイズに合わせて、レングスは29〜31(取り寄せなら33もあり)まで用意あり。20年以上に渡り、ジーンズ業界に携わってきたデザイナーの“理想のデニム”を具現化した一本です。しっかりマイサイズのものが手に入るなら、今後の穿き込みも楽しみですよね。
深い色落ちが期待できそう
同じ濃紺デニムでも、特に色落ちにこだわりたいなら、〈ネガティブデニム〉が見逃せません。同ブランド最大の魅力はデニムを染める回数にあり。通常、〈リーバイス〉のデニムで8回、多いものでも16回とされる中、同ブランドのインディゴ染めの回数は圧巻の32回です。
この数字はなんと世界初なのだとか。今後の色落ちに期待がふくらむ一本です。形は太過ぎず、ほどよくスリムなシルエットなので、腿周りのヒゲも特にきれいに入りそう。
ゆったりシルエットを品良く穿くなら
テーパードが効いたスリムなシルエットのジーンズを中心に紹介してきましたが、ほどよくゆとりがあるタイプとしては、〈ブラスバンド〉も要注目。生地に馴染む配色のステッチを使っているせいか、ゆったりしたシルエットながら、だらしなく見えません。
デニムの本場である岡山のファクトリーで作られる、ジンバブエコットンのセルビッジ(赤耳)デニムは雰囲気満点。どこか品の良さも併せ持つ一本なので、アメカジ好き以外にもおすすめです。
あとがき
デニムのジーンズは、日々のコーディネートを支えてくれる基本のアイテム。じっくり吟味して、お気に入りの一本を選んでみませんか?
FACY