上記の例の場合は、まずA社のカードは利用額100円につき1ポイントがもらえるので、ポイント付与率は1%となります。そしてここで求めたかった1,000ポイントをもらうのに必要な利用金額は、ポイント付与率をもとめる計算式に当てはめると10万円ということがわかります。

つまり、A社発行のカードの場合10万円利用につき500円分の(ギフト券の)価値があるポイントがもらえるということになりますね。したがってポイント還元率は、0.5%(=500円÷10万円×100)となります。

まとめると、ポイント還元率は「もらえるポイントの価値(円)÷カード利用金額×100」の式で、もとめることができます。

まとめ

本記事ではクレジットカードの「ポイント付与率」と「ポイント還元率」の違いと算出方法を解説してきました。違いはもちろん、ポイント還元率の重要性についてお分かりいただけたでしょうか。

付与率では、異なるポイントプログラムを採用しているカードの中で、どのカードがポイント面でお得かを比較することはできません。それは、1ポイントの価値がポイントプログラムによって異なるため、ポイントの数だけでは実際に得られる価値がわからないからです。

一方で還元率なら、同じ金額を異なるカードで利用したときにもらえるポイントの価値が一目で比較できます。

今まで「付与率で比べていたかも…」という方や、これから「クレジットカードはポイントのお得さで選びたい!」と思っている方は、本記事を参考にポイント還元率に注目してクレジットカードを選んでみてはいかがでしょうか?

タナカ チアキ