中期的なチャートの形は良好。2020年の上昇に期待
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。週を通じて、ローソク足の実体は短く、値動きは小幅でした。前週末の終値と比較し、21円しか動いていません。
先週のポイントの一つは足元の下値メドである13日の安値(23,775円)をキープできるかどうかでした。実際には何度もこの付近まで下落する動きがありましたが、そのたびに反発しました。下値のサポートを感じさせます。
今週の展開はどうなるでしょうか。今週の相場は大納会の1日しかありません。参加者も少ないことから、大きな値動きは期待できません。下がるとしても、13日の安値(23,775円)まで、上がるとしても、目先意識されやすい24,000円あたりまででしょう。
確率は低いですが、仮にここを割り込んだり、一時的に24,000円を超えるようなことがあっても、慌てて付いていくのは危険です。そうなったとしても、年明けに上下いずれかのサポートを確認してから出動しても遅くはないでしょう。
さらに来年の動きはどうなるでしょうか。週足などのやや長めの足で中長期的なチャートを見ると、なかなかいい形になっています。
昨年の動きを振り返ると、2018年12月を大底に一時18,000円台まで下落しました。しかし、年が明けてからは順調に上昇します。
いったんは4月に上値を押さえられ8月には20,000円付近まで下げました。しかし、その後はまた上昇し、12月には一時24,000円台を回復しました。
中期的なチャートの形はWボトムが完成しつつあり、上昇トレンドを示しています。
24,000円台を再度回復すれば、バブル後最高値の、2018年10月2日の高値(24,448円)の更新も視野に入ってきます。そうなると上昇余地が一気に広がるだけに期待したいところです。
下原 一晃