線路に「うどん」が……

某鉄道会社に勤務している方は、嘆いていました。

「ワイヤレスイヤホンって、なかなか取れないんですよ……」

朝の通勤ラッシュ時、彼の無線にこんな内容が入ったのだという。

「○番線、前から○両目、○番目のドア、線路内拾得お願いします。ものは、ワイヤレスイヤホン」

ここ最近、ワイヤレスイヤホンを線路内に落とす人が増えているとのこと。先ほどお話ししたとおり、ワイヤレスなので、朝の通勤ラッシュ時の満員電車では、コードが絡まることもなければ、隣の人のカバンに引っかかったりすることもないので重宝します。しかし、その反面、電車に乗り降りする際、人と接触する小さな衝撃でさえ耳からポロっと落ちてしまうことがあるんです。

「そこらへんの安いイヤリングじゃないのよ! いくらすると思ってんのよ、あのイヤホン、ほんと高いんだからね!」

おっと、落とした女性は朝からイライラしています。ご存じの方もいらっしゃると思いますが、線路内に落ちたものを拾う際は、駅の係員がマジックハンドを使って取ることが一般的です。しかし、小さいイヤホンはマジックハンドでも取りにくいため、彼は「なかなか取れないんですよ……」と嘆いていたのです。

「ストレスフリー」が生むストレス

「乗り降りの際、ワイヤレスイヤホンや靴をホームと列車のすき間に落とされるお客様が増えています。落としても絶対線路に降りないで!必ず駅係員に申告ください。お客様・駅係員の命を守るため、駅係員が列車が来ない手続きをした後、拾得します。すぐには拾うことができません。どうかご理解ください」

JR西日本列車運行情報(京都・神戸線)の公式Twitterアカウント(@jrwest_kinki_a)は、このようなツイートを投稿し、注意を呼びかけています。

線路内へのイヤホン落下は、電車の遅延につながる可能性もあります。わずらわしさから解放されるためのワイヤレスイヤホンが、さらなるストレスや大きな事故につながるなんてこともありうるのです。解決策として、ストラップをつける、人の多い場所では周囲に意識を向ける、といったことを心がけることが大事なのかもしれません。

そして、落としたときは、あわてずに駅係員に伝えましょう。時間に余裕があれば、先ほど挙げた女性のようにイライラすることもありません。ちなみに、メーカーによっては片方だけをなくしても、新品を安価で交換できることもあるのだそう。ユーザーは、自分のイヤホンのメーカーがどういった対応をしているか確認しておくといいかもしれません。

このように、一見、便利な点が多いものの、有線イヤホンにはないデメリットもあるワイヤレスイヤホン。あなたは、有線派ですか? それともワイヤレス派ですか? いずれにしても、あなたに合ったイヤホンで、快適な通勤ライフを!

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