2019年11月12日に行われた、ソニーフィナンシャルホールディングス株式会社2020年3月期第2四半期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。IR資料

スピーカー:ソニーフィナンシャルホールディングス株式会社 常務取締役 清宮裕晶 氏

決算のポイント

清宮裕晶氏:ソニーフィナンシャルホールディングスの清宮でございます。ただいまより、当社グループの2019年度中間期連結業績についてご説明します。

スライド4ページをご覧ください。当社グループの2019年度上期決算のポイントについてご説明します。主要3事業ともに、経常収益および経常利益が想定を上回り、連結業績は通期予想を上回る進捗となりました。

ソニー生命では家族収入保険の販売減少により新契約高が減少しました。この結果、新契約獲得費用が減少し、経常利益は前年同期に比べ増益となりました。また新契約価値、新契約マージンについては、米ドル金利の低下や商品構成の変化などにより前四半期を下回りました。

下期の新契約価値は、8月に販売を再開した法人向け商品の貢献などにより上期を上回る見通しです。ソニー損保では自動車保険が堅調に推移し、ソニー銀行では住宅ローンが業績を牽引しました。

連結業績ハイライト

当社グループの連結業績についてご説明します。経常収益は前年同期に比べ、3.9パーセント増加の8,944億円、経常利益は26.4パーセント増加の596億円となりました。

続きまして、ソニー生命の業績をご説明します。

ソニー⽣命:業績ハイライト(単体)

ソニー生命の経常収益は、特別勘定による運用益が減少したものの、一時払保険を主とする保険料等収入の増加により、前年同期に比べ、3.5パーセント増加の8,068億円となりました。経常利益は、新契約高が減少したことによる新契約獲得にかかる費用の減少、及び保有契約高の拡大による利益の増加などにより、29パーセント増加の486億円となりました。

ソニー⽣命:業績(単体)①

新契約高は家族収入保険の販売減少により、前年同期に比べ19.7パーセント減少の2兆5,364億円となりました。また、新契約年換算保険料は定期保険、変額保険の法人向け販売が減少したものの、米ドル建保険の販売が好調であったことにより、1.8パーセント増加の386億円となりました。

ソニー⽣命:業績(単体)②

次のスライドをご覧ください。保有契約高は前年度末に比べ1.5パーセント増加の50兆3,000億円となりました。また保有契約年換算保険料は1.6パーセント増加の9,032億円となり、このうち第三分野は1パーセント増加の1,994億円となりました。

ソニー⽣命:業績(単体)③

解約・失効率は、2018年2月に料率改定を行った家族収入保険などの加入にともなう既契約の解約が減少傾向にあることから、前年同期に比べ1.11ポイント低下の2.25パーセントとなりました。

ソニー⽣命:業績(単体)④

次のスライドをご覧ください。基礎利益は保有契約高の拡大による増加があったものの、変額保険の最低保証にかかる責任準備金繰入額が増加したことにより、前年同期比ほぼ横ばいで575億円となりました。

ソニー⽣命:業績(単体)⑥

スライド12です。ライフプランナー在籍数は前四半期末から3名増加、前年同期末から28名減少し、5,119名となりました。ライフプランナーの厳選採用を進め、生産性向上に注力しながら、業容の拡大に努めていきます。

ソニー損保:業績ハイライト

続きまして、ソニー損保の業績についてご説明します。次のスライドをご覧ください。ソニー損保の経常収益は主力の自動車保険で、正味収入保険料が増加したことなどにより、前年同期に比べ、5パーセント増加の606億円となりました。経常利益は5.9パーセント増加の57億円となりました。

ソニー損保:業績 ①

正味収入保険料は、主力の自動車保険の契約獲得が順調に推移したことから、前年同期に比べ4.9パーセント増加の593億円となりました。

ソニー損保:業績 ②

次のスライドをご覧ください。合算率は事業費率が上昇したものの、事故率の低下などによりE.I.損害率が低下し、前年同期比でほぼ横ばいの86.2パーセントとなりました。

ソニー銀⾏:業績ハイライト(連結)

続きまして、ソニー銀行の業績についてご説明します。次のスライドをご覧ください。ソニー銀行連結の経常収益は、住宅ローン残高の積み上がりにともなう貸出金利息などの増加や有価証券利息の増加により、前年同期に比べ11.5パーセント増加の245億円となりました。経常利益は経常収益と同様の要因により20.6パーセント増加の56億円となりました。

ソニー銀⾏:業績(単体)

次のスライドでは、ソニー銀行単体の業績についてご説明します。預かり資産残高は前年度末に比べ697億円増加し、2兆5,530億円となりました。円預金の残高は口座数増加に伴う新規資金の獲得により、406億円増加の1兆9,799億円となりました。外貨預金の残高は円高進行にともない、米ドルを中心に購入が進み297億円増加の4,493億円となりました。

貸出金残高については住宅ローンの着実な積み上げにより、952億円増加の1兆8,393億円となりました。

2019年度連結業績予想

以上で3社の業績の説明を終わります。2019年度連結業績予想は2019年4月26日に公表した数値から変更しておりません。

ソニー⽣命:MCEV

続きまして、ソニー生命の2019年9月末MCEVをご説明します。スライド21ページをご覧ください。

ソニー生命のMCEVは金利変動や新契約の獲得などにより、前四半期末に比べて406億円増加し、1兆6,919億円となりました。

2019年度第2四半期3ヶ月間の新契約マージンは、米ドル金利の低下や、商品構成の変化などにより、前四半期3ヶ月間に比べ、1.6ポイント低下し、3.8パーセントとなりました。また新契約価値は新契約マージンの低下により148億円となりました。

ソニー⽣命:FY19.1H(6M)のMCEVの主な変動要因

次のスライドをご覧ください。2019年9月末のMCEVは、前年度末に比べてコアROEVの分子である新契約価値および保有契約価値からの貢献による増加があったものの、円金利の低下や株主配当などにより減少し、1兆6,919億円となりました。

また2019年度上期の連結修正ROEは2.7パーセントとなりました。2019年度の連結修正ROEについては期初想定の6パーセントは下回るものの、現状5パーセントを見込んでおります。配当予想については1株当たり65円から変更はありません。

以上で説明を終了いたします。ありがとうございました。

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