シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は焼鳥チェーン店「鳥貴族」を運営する鳥貴族(3193)の、2019年11月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2019年12月6日に更新された鳥貴族の2019年11月既存店売上高は、対前年同月比101.5%となりプラス成長。内訳は客数103.4%、客単価98.1%で、客単価のマイナスを客数でカバーした結果、プラス成長を果たしました。

一方、全店売上高は98.8%でマイナス成長。既存店がプラス成長で全店がマイナス成長という、同社としては珍しい結果となりました。

今期の既存店売上高の振り返り

では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は7月決算)。

既存店売上高は期初から3カ月続けてマイナスとなりましたが、11月は初のプラス成長。客単価が全ての月でマイナスとなる中、客数は9月と11月がプラスとなりました。

しかし全店売上高は今期全ての月でマイナス成長が継続中です。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社の株価は本年3月11日に1,478円の安値を付け、その後反発し10月には2,400円台にまで上昇。

その後11月には2,000円を割れる水準にまで下落しましたが、12月9日に窓を開けて急騰し再び2,200円台を回復しました。今後、株価上昇が続くのか注目されます。

10月は台風などの影響で数字が落ち込みましたが、11月は既存店がプラス成長に転じ、10月の落ち込みは一時的なものに留まりました。11月の既存店のプラスを今後維持できるのかが注目されます。

鳥貴族の過去1年の株価推移

参考資料:月次報告(2019年11月度)

LIMO編集部