最近はすぐに「パワハラ」と騒がれる世の中なので、部下への指導が難しいと悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか。実際、常識がない、扱いが難しいなどの「モンスター部下」の上司になると苦労が絶えないようです。
厄介な部下に悩んだエピソードや、「つい軽く見られる」優しい上司に知ってほしい心理テクニックを紹介します。
厄介な部下に苦しんだ上司のエピソード
上司に仕事をやらせようとする部下
「この仕事はやりたくないのでやってください」「〇〇さんとは一緒に仕事がしたくないので、私はやりません」……。
自分の都合で仕事を押し戻してくる部下は、一昔前まではあまり見られないものでした。しかし、最近は人間関係がフラット化して、このような行為に悩む上司も意外と多くいるようです。
上司が注意すれば済むような内容に思えますが、部下から「パワハラ」と言われるのではないか、キツく言うと辞めてしまうかもしれないとためらって、ビシッと言いにくい雰囲気があるといいます。
感情的な理由で上司の悪い噂を流す
個人的に上司が嫌い・苦手という理由から、セクハラの事実がないのに「セクハラされた」、自分がミスをしたのに「上司がしつこく注意する」など、事実無根の噂を流されて困ったと言う上司もいます。
事実とは異なっていても、場合によっては左遷や降格になるなど人生を狂わされる場合もあります。このような噂を立てられないように普段から部下の機嫌を伺うなど、上にも下にも気を使わなければならず苦労は絶えないようです。
仕事を覚える気がない?
仕事を全然覚えない上に、教えてもメモを取らないという部下も。わからないことがあっても自分から質問することはないといいます。
そうなると、上司が仕事の状況を確認して、できていない場合は何回も同じ内容を一から十まで教えなければいけないので、いい加減しっかりして欲しいと悩んでしまうようです。
部下から軽く見られないためのテクニック
このように部下の取り扱いに悩む環境のせいか、「優しい上司」に徹する人が増えています。しかし、いかに部下と仲が良くても、「俺は友達じゃない!」と思うような態度を取られるのは考えものです。
部下になめられていると感じることがある場合、きちんと立場の線引きをしなければ、ずっと部下の態度に悩まされることになります。部下から軽く見られないためのテクニックとはどんなものでしょうか。
たとえば、いつも飲み会に参加すると言っておきながら直前でドタキャンする部下がいると仮定します。部下が「やっばりあの飲み会は行くの辞めます」と言ってきたら、しばらく黙ってみましょう。
そして腹いっぱいに息を吸い込み、「おい、何考えてんだ! 参加するって言ったのはお前だろ? 体調ぐらい直前にならないとわからないのか? 予約もしてるんだぞ、どうすんだ!」と大声で言います。
重要なのはこの後なので、怒声はこの一瞬だけ。あとは優しい口調に「いきなり」戻ることがポイントです。
「……まぁ、体調が悪いのなら仕方がないね。ゆっくり休んで、明日の仕事に備えなさい」と、ありったけの優しさでつけ加えます。この一瞬の変わり方が大切で、差が激しいほど「あの人普段は優しいけど、怒らせるとヤバイかも…」と思わせることができるといいます。
この方法には、ポーランドのオポーレ大学が1998年に論文で提唱した「FTR法」というテクニックが使われており、「恐怖から安心」という心理状態にすることで人を上手く動かしやすくなる手法だということです。
おわりに
モンスター部下に悩む上司も多いようですが、なめられたままだと仕事が回らなくなるリスクもあります。パワハラと言われてしまうのが怖くても言うべきことはきちんと伝えるべきですし、上司と部下という線引きは必要です。
今回紹介したテクニックで「あの人を怒らせると大変だ」と思わせることができれば、部下の態度が変わるかもしれません。一度印象づければあとは穏やかに仕事をすることができるので、ここぞというときに試してみてはいかがでしょうか。
【参考】『仕事は嫌いじゃないけど、人間関係がめんどくさい! 上司・同僚・部下を思い通りに操る心理術』
LIMO編集部