「年を重ねるにつれキャリアも積み重なり、収入は初任給の頃よりアップしました。それなら貯金もスムーズに増えていく…と思いきや、支出もそれなりに多くなっていったのです。

とくに30歳を超えてからは、ファッション代や美容代が増加していきました。贅沢をしているわけではないのですが、年代にあった商品を選ぶとどうしても金額が高くなってしまうんですよね。20代の頃と同じブランドの服、同じメーカーの化粧品を使うのは気が引けますし…。

なにより大きな出費だったのが婚活費。結婚相談所や婚活パーティー、街コンなどに参加しているうちに、参加料や入会金でお金がどんどん飛んでいきました。結局結婚相手には巡り合えず、貯金が減ってしまっただけ。婚活を続けたい気持ちはあるものの、お金をかけすぎると老後資金がなくなる…という壁にぶつかっています」

非正規社員のケース

最近では、非正規として雇われている人も少なくありません。たとえ正社員でなくても、仕事があれば安心…とは言い切れないのが現状のようです。

国税庁の「民間給与実態調査」によると、1年を通して勤務した給与所得者は5026万人(男性2946万人、女性2081万人)、そのうち非正規雇用労働者は1167万人(男性354万人、女性813万人)となっています。非正規のうち7割弱が女性で占められ、働く女性の4割ほどが非正規という現実があります。

さらに「平均給与」についてみてみると、正規504万円、非正規179万円という大きな格差があります。
その中でも性別による格差は大きく、正規についても男性560万円に対して女性386万円、非正規については男性236万円、女性154万円となっています。

非正規女性と正規男性の差額は406万円という現実があります。

その実態を聞いてみました。