あいみょんは昨年「マリーゴールド」という曲がヒットし、紅白歌合戦へ出場、武道館ライブなどを成功させました。実はこの曲、CDシングルのセールスランキング(Billboard JAPAN)だけを見ると、最高位は24位とトップクラスのヒットではありませんでした。
一方ストリーミングでの再生数をみると、発売週以降に徐々に順位を上げ何十週にもわたって上位5位以内を保っていました。つまりあいみょんのヒットは「Spotify」や「Apple Music」といったストリーミングの普及があったからなのです。そこから人気に火がつき、CDアルバムが売れてテレビに出演を果たすというような、これまでとは違う支持のされ方は、「新世代型」といっても過言ではありません。
この新世代型のアーティストの人気を盛り上げているのが、ストリーミングサービスSpotifyが新人アーティストを発掘する「Early Noise」という企画です。
あいみょんも2017年に選ばれていて、2019年には紅白歌合戦への出場も決まったことが話題のKing Gnuも選出されており、まさに次にブレイクするアーティストを予言する企画となっています。
そんな企画で今年選ばれたのが、京都出身のシンガーソングライター中村佳穂。ソロ、デュオ、バンドなど形式にとらわれずライブを行う彼女は、抜群の音楽センスとライブパフォーマンスが話題です。
ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文が設立した『APPLE VINEGAR -Music Award-』でもアルバムが大賞を受賞するなど、すでにアーティストからも注目されている存在です。
同じく今年選ばれた、姉妹によるピアノ連弾ユニットkitriもシンガーソングライターとは称されてはいませんが、オリジナル楽曲は姉妹どちらかあるいは2人で作詞作曲している楽曲がほとんどで、優しい歌声と繊細な演奏が魅力です。この2組のように、あいみょんのヒットに続きCDやTVだけではなく、ストリーミングからも脚光を浴びるアーティストたちの動向にこれからも目が離せません。
まとめ
多くの共感を生み、愛される女性シンガーソングライター。音楽の聴き方が変わるにつれ、さらに多くの音楽に出会える場も増えたのでは。あなたの心に寄り添う1曲・シンガーソングライターを見つけてみてはいかがでしょうか。
【参考】
Spotify
『シンガーソングライター』ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典
『カラオケランキング』 JOYサウンド
『あいみょん「マリーゴールド」ランキング推移』CHART insight Billboard JAPAN
吉永 涼