株式市場の振り返り-日経平均株価は続伸、連日の薄商いで狭いレンジ内の推移

2019年11月25日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 23,292円(+179円、+0.8%) 続伸
  • TOPIX 1,702.9(+11.6、+0.7%) 続伸
  • 東証マザーズ株価指数 894.3(+5.3、+0.6%) 続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,555、値下がり銘柄数:508、変わらず:91
  • 値上がり業種数:31、値下がり業種数:2
  • 年初来高値更新銘柄数:141、年初来安値更新銘柄数:2

東証1部の出来高は10億1,101万株、売買代金は1兆6,991億円(概算)となり、いずれも先週末より減少しました。先週末に米国株が反発し、香港情勢の沈静化を受けてアジア株が上昇するなど好材料が少なくなかったようですが、週初ということで様子見スタンスが強まりました。

売買代金は連日で2兆円を下回り、1兆7,000億円弱という薄商いに終わっています。

そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移しました。寄り付きから高く推移し、前場の終盤には一時+235円高まで上昇しましたが、後場に入ると上値が重くなり、一時+143円高まで上げ幅を縮小する場面も見られました。結局、最後まで23,300円を挟む攻防が続き、続伸で引けています。

なお、TOPIXも同じような値動きで続伸となり、終値で再び1,700ポイントを回復しました。

東証マザーズ株価指数は続伸、売買代金は74日連続で1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は4,800万株、売買代金719億円となりました。出来高は先週末より増加しましたが、売買代金は横ばいでした。依然として個人投資家の物色意欲が減退しており、売買代金は74日連続の1,000億円割れとなっています。

ただ、一部主力銘柄に買戻しが入ったこと等から、株価指数は続伸となり、8月1日以来となる900ポイント回復まであと一歩に迫りました。

野村ホールディングスが連日で年初来高値更新、パナソニックは大幅続落

個別銘柄では、ハイテク株の一角に見直し買いが入り、京セラ(6971)が年初来高値を更新し、村田製作所(6981)や東京エレクトロン(8035)も値を上げました。

さらに、カシオ計算機(6952)が取引時間中に連日の年初来高値更新となり、HOYA(7741)も再び年初来高値更新となりましたが、その後は利食い売りに押されて両銘柄とも終値は下落しています。

また、主力大型株ではソフトバンクグループ(9984)が大幅高となり、資生堂(4911)も堅調に推移しました。その他では、金融株にも買戻しが続く中、野村ホールディングス(8604)が連日で年初来高値更新となったのが目を引きました。

一方、ハイテク株では21日に液晶パネル事業からの撤退を発表したパナソニック(6752)が大幅続落となり、3日連続で年初来高値更新が続いた富士通(6702)も利食い売りに押されて低迷しました。

その他では、スマホキャッシュレス決済「楽天ペイ」に相次いで不具合が発生した楽天(4755)が一時▲2%弱安まで下落したのが注目を集めたようです。

新興市場(東証マザーズ)では、アンジェス(4563)が一時▲7%安の急落となり、同じ医療バイオ関連ではそーせいグループ(4565)も▲4%安の大幅下落となりました。一方、アドウェイズ(2489)がストップ高となり、メルカリ(4385)も続伸で引けています。

葛西 裕一