4.2 1年の仕事を書き出し、面談で伝えたいことを整理する
1年の間に任された仕事や、うまくいったこと、負担に感じたことを書き出しておくと、面談で自分の考えを伝えやすくなります。管理職の人なら、部下の育成やチームの成果も一緒に整理しておくとよいでしょう。
負担が大きいと感じている仕事があれば、どうすれば軽くできるかという案も添えて伝えると、前向きな話し合いにつながりやすくなりそうです。
話し合いの場では、評価の結果を聞くだけでなく、来年度にどのような役割を担いたいかを自分から伝えることも大切です。準備をしておくと、限られた時間を有効に使えます。聞きたいことを先にメモしておくのもよいでしょう。
4.3 部下がいる人は、仕事の分担を見直す
すでに管理職として働いている人は、自分が抱えている仕事の中に、部下に任せられるものがないかを見直してみましょう。任せることは、部下の成長の機会にもなります。
すぐに分担を変えるのが難しい場合でも、どの仕事にどのくらいの時間を使っているかを書き出しておくと、面談で相談するときの材料になるはずです。管理職ひとりで抱え込まず、チーム全体で仕事を回せる形を考えておくと、負担の偏りも見えてきます。
4.4 管理職を目指すかどうかは、月給だけで決めない
管理職になれば月給は上がる傾向にありますが、働く時間や責任の重さも変わります。どんな仕事にやりがいを感じるのか、どのくらいの働き方なら続けられるのかも含めて考えておきたいところです。
管理職になる前に、今の上司の仕事ぶりを見ながら、自分ならどう進めるかを考えてみるのもひとつの方法です。役職に就くことだけが道ではなく、専門性を深めて働き続ける選択肢があるかどうかも、勤め先の制度を確かめておくと安心です。
4.5 冬の賞与の明細も、あわせて保管しておく
冬の賞与が支給される職場もあるでしょう。賞与の明細も月々の給与明細と一緒に保管しておくと、1年間の給与の流れを振り返りやすくなります。
1章の月給には賞与が含まれていないため、役職によって賞与がどう変わるかは、勤め先の制度で確かめておきたいところです。
4.6 来年度の目標は、数字と行動の両方で書く
面談で来年度の目標を話すときは、売上や件数のような数字だけでなく、どのような行動をとるかも書いておくと、振り返りがしやすくなります。
5. まとめにかえて
役職ごとの月給は、係長級の39万9200円から課長級の52万9200円、部長級の63万5800円へと上がっていきます。一方、アデコの調査では、一般社員の71.7%、管理職の59.9%が、管理職という仕事は損だと答えました。
管理職を目指すかどうかは、人によって答えが違って当然です。月給の差と、仕事への見方の数字を並べて見ておくと、自分の考えを整理しやすくなるでしょう。
月給の数字と、管理職という仕事への見方の両方を知っておくと、自分のキャリアを考えるときの手がかりになります。年末の面談をきっかけに、これからどのような働き方をしたいかを考えてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況」
- 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 主な用語の定義」
- アデコ株式会社「日本全国の一般社員と管理職1,400人を対象にした、管理職という仕事に関する調査」(PR TIMES)
宮野 茉莉子