2. 管理職は「損」?一般社員の71.7%、管理職の59.9%が管理職という仕事は損だと考えている
アデコの調査は、2026年3月19日から24日にかけて、全国の20代から60代の会社員1400人にインターネットで聞いたものです。内訳は、一般社員が800人、管理職が600人でした。
2.1 管理職という仕事は「損」と「得」のどちらが多いか
管理職という仕事は損と得のどちらが多いと思うかを聞いたところ、「損のみで得はない」と「得よりも損のほうが多い」を合わせた割合は、次のとおりでした。
- 一般社員:71.7%
- 管理職:59.9%
実際に管理職として働く人でも、6割近くが、管理職という仕事は損だと考えています。1章で見た月給の差があっても、それだけでは負担に見合わないと受け止めている人が少なくないのかもしれません。
2.2 一般社員は71.7%、管理職は59.9%。外から見るほうが「損」と感じやすい?
一般社員の数字が管理職より高いのは、管理職の仕事を外から見ている分、大変な面が目に入りやすいからとも考えられます。実際に役職に就いてみて、思っていたほどではないと感じる人もいるのでしょう。
3. 【管理職になりたくない理由】「なりたくない」と「どちらかといえば」の合計は76.7%。理由の1位は「ストレスが大きそうだから」
一般社員800人のうち、将来管理職に「なりたくない」は41.8%、「どちらかといえばなりたくない」は34.9%で、合わせて76.7%でした。
3.1 将来管理職になりたくない理由の上位
「なりたくない」と答えた613人が挙げた理由の上位は、次の3つです。
- ストレスが大きそうだから:78.0%
- 責任が増えそうだから:52.7%
- 勤務時間が長くなりそうだから:46.3%
上位の3つは、どれも心や体にかかる負担に関わる理由です。役職に就いたあとの働き方が見えにくいことも、不安につながっているのかもしれません。昇進の前に、役職に就いた人の働き方を知る機会があると、受け止め方も変わりそうです。
3.2 管理職になってもよいと思える条件の上位
同じ613人に、どのような条件がそろえば管理職になってもよいと思うかを聞いた結果の上位です。
- 給与・賞与の大幅な増額:69.7%
- 労働時間の適切な管理と削減:42.1%
- 役職に応じたインセンティブの付与:35.2%
条件の1位がお金の面だったことは、今の役職ごとの月給の差が、増える負担に見合っていないと感じる人がいることの表れとも読めます。
働く時間の見直しを求める声も多く、お金と時間の両方が、管理職を前向きに考えられるかどうかに関わっていそうです。仕事の進め方や周りの支え方が変われば、管理職への見方も変わる余地があるといえるかもしれません。
4. 【年末の人事評価の前に】自分の月給と役割を確かめておく
年末から年度末にかけては、1年を振り返り、来年度の役割を考える時期でもあります。面談の前に、次のことを確かめておくと話し合いを進めやすくなるでしょう。
4.1 給与明細で、毎月の基本給や手当を確かめる
給与明細を開き、基本給と役職手当のように、毎月同じように支給される項目を足し合わせてみましょう。1章の月給には残業代が入っていないので、明細でも残業代を除いた金額で見比べると、ずれが少なくなります。