人事評価の面談や、来年度の役割についての話し合いが、年末から年度末にかけて行われる職場もあるでしょう。管理職を目指すのか、管理職としてこの先も続けるのかを、あらためて考える時期かもしれません。
役職に就くと、毎月の給与にどれほどの差が生まれるのでしょうか。部長や課長の給与の水準は、昇進を考えるときの判断材料の一つになりそうです。
本記事では、厚生労働省の賃金構造基本統計調査(令和7年)から、期間の定めのない雇用で働く人(短時間労働者を含まない一般労働者)を対象に、部長・課長・係長にあたる役職ごとの月給と平均年齢を、非役職者と並べて一覧表で確かめます。
月給の差は、役職ごとの責任の重さや働き方の違いを考える手がかりにもなります。非役職者との差や、男女別の月給もあわせて見ていきます。
人財サービスのアデコ株式会社が2026年9月2日に公表した調査では、将来管理職に「なりたくない」「どちらかといえばなりたくない」と答えた一般社員が、合わせて76.7%でした(アデコ株式会社調べ)。
記事の後半では、管理職という仕事を「損」と感じる人の割合や、管理職になってもよいと思える条件、年末の面談の前に確かめておきたいことも紹介します。
1. 【管理職の月給一覧表】部長級63万5800円・課長級52万9200円・係長級39万9200円
賃金構造基本統計調査の結果の概況から、役職ごとの月給と平均年齢を並べました。
1.1 【一覧表】役職別の月給(所定内給与額)一覧表(2025年・男女計)
- 部長級:月63万5800円(平均年齢53.1歳)
- 課長級:月52万9200円(平均年齢49.5歳)
- 係長級:月39万9200円(平均年齢45.4歳)
- 非役職者:月31万500円(平均年齢41.8歳)
ここでの月給は、2025年6月分の所定内給与額の平均です。残業代にあたる時間外勤務手当などは含まれず、税金や社会保険料を引く前の金額です。賞与も入っていません。
1.2 部長級の月給は非役職者のおよそ2倍
非役職者を100とすると、部長級は204.8、課長級は170.4、係長級は128.6でした。部長級の63万5800円は、非役職者の31万500円のおよそ2倍で、平均年齢は11.3歳高くなっています。
勤続年数は、部長級が平均22.6年、非役職者が10.8年です。役職が上がるほど、月給だけでなく、平均年齢や勤続年数も上がっていく形です。
1.3 男女別に見ると、部長級は男性が月64万2400円、女性は57万8300円
部長級では男性が64万2400円、女性が57万8300円でした。課長級は男性54万1400円・女性47万300円、係長級は男性41万900円・女性36万5700円です。
男女別の月給には、平均年齢や勤続年数の違いも含まれているため、単純に比べることはできません。同じ役職でも、会社の規模や業種によって月給は変わるので、ひとつの目安として受け止めたいところです。
月給の差だけを見ると、管理職を目指す理由は十分にありそうです。ただ、役職が上がると、部下の育成や評価、ほかの部署との調整など、数字には表れにくい仕事も増えていきます。月給とあわせて、どのような働き方をしたいかを考えておくことが大切だと感じます。