3. 【男女別】月額20万円以上は男性27.5%、女性は1.7%

同じ統計を男女に分けると、月額20万円以上の人の割合は大きく違います。男性は27.5%で、4人に1人を超えています。

一方で、女性は1.7%にとどまります。人数でいうと、男性の約293万7000人に対して、女性は約9万1000人です。

厚生年金を月額20万円以上(2カ月分で40万円以上)受け取る人の割合。男性は27.5%、女性は1.7%3/3

厚生年金を月額20万円以上受け取る人の割合を男性・女性・男女計で比べた横棒グラフ

出所:厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業年報(令和6年度)」をもとにLIMO編集部作成(2024年度末現在。割合と人数はLIMO編集部が階級別の人数から算出)

3.1 平均月額は男性16万9967円、女性11万1413円

平均の月額を比べると、男性は16万9967円、女性は11万1413円です。男女の差は、月5万8554円あります。

2カ月分の振込に直すと、男性の平均は33万9934円、女性の平均は22万2826円です。男女どちらの平均も、40万円には届いていません。

3.2 女性で人数が多いのは月10万円台

女性の受給額でもっとも人数が多いのは、月10万円以上11万円未満の階級です。女性全体の15.1%がここに入っています。

男性でもっとも多いのは、月18万円以上19万円未満の階級で、8.9%です。人数の山の位置は、男女でおよそ8万円離れていることになります。

4. 男女の差はどこから生まれるのか|厚生年金に加入していた期間と現役時代の収入

厚生年金の上乗せ部分は、加入していた期間と、その間の収入(賞与を含む)をもとに計算されます。男女の差を考える手がかりになるのが、厚生労働省が2026年度の改定とあわせて公表した、働き方ごとの受給額の試算です。

この試算は、2024年度に65歳になる人の加入期間や収入をもとに、経歴のタイプ別・男女別に2026年度の受給額を概算したものです。

4.1 厚生年金の期間が中心の男性で月17万6793円

厚生年金に加入していた期間が中心(20年以上)の人について、試算の結果は次のとおりです。

  • 男性:月額17万6793円(平均の加入期間39.8年・平均収入50.9万円)
  • 女性:月額13万4640円(平均の加入期間33.4年・平均収入35.6万円)

厚生年金を中心に働いてきた男性でも、試算の額は月17万6793円です。月額20万円までは、まだ2万3207円の開きがあります。

女性は男性と比べて、加入していた期間が6.4年短くなっています。平均収入も15.3万円低く、この2つの差が受給額の差となって表れています。

4.2 月額20万円に届くのは平均を上回る働き方

月額20万円は、厚生年金を中心に働いた男性の試算も上回る水準です。2カ月分で40万円に届くには、加入していた期間が長いことや、現役時代の収入が高いことが必要になります。

厚生年金の受給額が月額20万円以上の人は、男性で27.5%、女性で1.7%です。2カ月分40万円は、厚生年金を中心に働いた人の平均的な水準も超える額といえます。

これから受け取る人は「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で見込額を確かめられます。すでに受け取っている人は、毎年6月に届く「年金振込通知書」で1回あたりの振込額を確認できます。