「資産運用は難しそう」と感じていても、大変なのは最初の一歩です。NISA口座数は2026年6月末で3048万口座に増えました。投資にまわせる資金や目的、目標金額の考え方、リスクとリターンの関係、NISAの2つの非課税投資枠、少額から始める方法まで、はたらく女性に向けて投資との向き合い方を解説します。

「資産運用」や「投資」と聞くと、「なんだか難しそう」「資産といえるほどのお金もないし…」そんなふうに思ってしまっていませんか?でも実は、資産運用で大変なのは最初の一歩。えいっと覚悟を決めてスタートしてしまえば、あとは人生を通じて味方になってくれる、心強い存在なのです。今回は、はたらく女性にとっての資産運用の始め方、投資との向き合い方についてお伝えします。

1. 「貯蓄から投資へ」の流れはもう止まらない!

「貯蓄から投資へ」という政府の方針が初めて打ち出されたのは小泉内閣時代、2001年のことです。そこから20年以上が経った今、もはや投資は多くの人にとって「当たり前」のものになりつつあります。

1.1 NISA口座の開設数は約3048万口座

たとえば、「NISA」(少額投資非課税制度)です。NISA がスタートしたのは2014年のことですが、2024年1月には制度が大幅拡充されて注目を集めました。

金融庁の調査によると、2026年6月末時点でのNISA口座の開設数は、NISAを取り扱う全金融機関で約3048万口座。現在の日本の人口は約1億2269万人(2026年10月1日現在の概算値)ですから、4人に1人程度がNISA口座を開設しているという計算になります。

1.2 貯蓄だけではお金が増えない時代

その背景にあるのが、低い金利です。金利は上がってきたとはいえ、メガバンクの三菱UFJ銀行の1年ものの定期預金の金利は年0.700%(2026年11月2日から、税引前)。100万円を1年間預けても利息は7000円(税引前)なわけですから、「増えた」と実感するのは難しいですよね。

一方で、2026年9月の消費者物価指数(総合)は前年同月比2.1%の上昇でした。物価の上昇に預金の金利が追いつかなければ、お金の価値は目減りしてしまいます。

こうした背景からも、「なんとかして手元のお金を増やしたい」と切実な思いで資産運用を始める人が増えているわけです。