2. 郊外の戸建てへの住み替えで電車・バス代は減る?差し引いても小都市B・町村は東京都区部より月約1万3000円多い
車の費用が増える一方で、電車・バス・タクシーなどの「交通」の支出は、都市の規模が小さいほど少なくなります。家計調査(2025年・二人以上の世帯)の1か月の交通は次のとおりです。
- 【東京都区部】月1万161円
- 【中都市】月5718円
- 【小都市A】月4640円
- 【小都市B・町村】月3229円
車の費用と交通を合わせて東京都区部と比べると、小都市B・町村は月約1万3000円(年約15万8000円)、小都市Aと中都市はいずれも月約5000円多い試算です。交通が減る分を差し引いても、車の費用の増加が上回ります。
※試算の前提:家計調査(二人以上の世帯)2025年平均の「自動車等関係費」と「交通」の合計の差です。通勤のある世帯も含む平均で、通勤定期代は交通に入ります。
3. 郊外の戸建てへの住み替えでなくなる家賃は?東京都区部の民営借家の平均は月9万9618円(2023年)
総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」によると、東京都区部(特別区部)の民営借家(専用住宅)の1か月あたり家賃の平均は9万9618円です。共益費・管理費は含まない額で、年にすると約119万5000円です。
この家賃がなくなり、車の費用が小都市B・町村の平均まで増えると仮定すると、1か月の差し引きは次のとおりです。
- 【家賃がなくなる分】月9万9618円
- 【車の費用が増える分】月約2万円
- 【差し引き】月約8万円の減少(交通が減る分も入れると月約8万6000円の減少)
家賃の減り方に比べると車の費用の増加は小さく見えますが、家賃のおよそ2割に当たります。ここには、持ち家になると新たにかかる固定資産税や、戸建ての修繕の費用は入っていません。
※試算の前提:家賃は特別区部の民営借家(専用住宅)の平均(2023年)、車の費用と交通は家計調査(二人以上の世帯)2025年平均の東京都区部と小都市B・町村の差です。家賃と家計調査は調査も年も違うため、目安として並べています。
4. 郊外の戸建てへの住み替えで、家賃の代わりに始まる税と修繕の費用
総務省「固定資産税の概要」によると、固定資産税は毎年1月1日時点の土地・家屋の所有者に、市町村が課税します(東京都23区内は東京都)。標準税率は1.4%で、市街化区域内の土地・家屋には、制限税率0.3%の都市計画税があわせてかかることがあります。税額は土地・家屋の評価額で決まるため、住み替え先の市町村で確かめることになります。
戸建ての持ち家では、外壁・屋根などの修繕の費用を、いつ・いくらかかるか自分で見込んで準備することになります。