4.2 次に、ねんきんネットで加入記録を見ておく

次に、ねんきんネットで自分の年金記録を確かめておきましょう。パソコンやスマートフォンから、いつでも記録を見ることができます。加入していない月や、記録に心当たりのない期間がないかも見ておきたいところです。

4.3 そして、平均の数字と見込額をメモに並べる

そして、新規裁定の平均年金月額と、自分の見込額を同じメモに書き出してみましょう。数字を並べておくと、老後の家計を考えるときの出発点になります。

夫婦で受け取る場合は、2人分の見込額を並べておくと、世帯の年金の見通しが立てやすくなるでしょう。

ねんきん定期便は、毎年の誕生月に届きます。去年の定期便と並べておくと、見込額がどう変わったかもわかります。届いたら、決まった場所にまとめて保管しておくと、見比べるときに探さずにすむでしょう。

4.4 受け取り始める前に、家計の見通しを立てる

年金を受け取り始めると、毎月の収入の形が変わります。見込額をもとに、毎月の生活費とのつり合いを考えておくと安心です。

住まいの費用や医療費など、年金生活に入ってからも続く支出を書き出しておくと、見込額と並べたときに足りるかどうかがつかみやすくなるでしょう。足りない分を、働いて得る収入や貯蓄でどう補うかも、あわせて考えておきたいところです。

働き方を変えたときに見込額がどう変わるかも、ねんきんネットなどで確かめておくと、これからの働き方を考える材料になるでしょう。

4.5 夫婦それぞれの見込額を、家族で共有しておく

夫婦で年金を受け取る場合は、受け取り始める時期がずれることもあります。2人分の見込額と、それぞれが受け取り始める時期を、1枚の紙に並べておくと、世帯の収入がいつ、どう変わるかが見えてきます。

家族で数字を共有しておくと、どちらかの働き方を変えるときや、大きな出費を考えるときにも、落ち着いて話し合えるでしょう。年に1回、ねんきん定期便が届いた月に見直すと決めておくのもひとつの方法です。

4.6 わからない点は、年金事務所に問い合わせる

ねんきん定期便の内容でわからないことがあるときは、ねんきん定期便・ねんきんネット専用番号や、お近くの年金事務所に問い合わせることができます。聞きたいことを先にメモしておくと、話が進めやすくなります。

5. まとめにかえて

令和6年度の新規裁定の平均年金月額は、厚生年金保険(第1号)の受給権者で9万7967円、国民年金(25年以上)の新規裁定の受給者で5万6374円でした。

新規裁定の数字は、受け取っている人全体の平均とは別の目安です。数えられていない人がいることも知ったうえで、年度ごとの動きを見ていきたいところです。

わが家の金額は、ねんきん定期便やねんきんネットの見込額が手がかりになります。平均の数字と並べながら、老後の家計の計画を少しずつ立てていきましょう。

参考資料

宮野 茉莉子