3. 平均年金月額には、基礎年金の月額も含まれている
概況の用語の解説では、受給権者は、年金を受ける権利があり、本人が請求して裁定を受けた人のことです。全額支給停止されている人も含まれます。受給者は、受給権者のうち全額支給停止されていない人です。
新規裁定は、その年度に新たに裁定されて年金の受給権を得た人が対象です。特別支給の老齢厚生年金を受け取っていた人が、65歳になって老齢基礎年金と老齢厚生年金を受け取るようになった場合は、新規裁定に数えられていません。
そのため、新規裁定の数字は、その年度に年金を受け取り始めた人全員の平均とは限りません。数字の範囲を知ったうえで、目安として読んでいきたいところです。
令和6年度は、受給権者56.7万人に対して、受給者は51.5万人でした。受給者の数字は、全額支給停止の人を除いたものなので、2つの人数と平均は分けて見ておきたいところです。
3.1 平均年金月額には、基礎年金の月額も含まれている
表11の注には、平均年金月額に基礎年金月額を含むと書かれています。厚生年金の新規裁定の数字は、老齢基礎年金の分も合わせた金額として読む必要があります。
ねんきん定期便の見込額と並べるときも、基礎年金の分を含めた合計どうしで並べると、読み違いが少なくなるでしょう。
3.2 令和4年度は、新規裁定の受給権者数が少ない年度
表11では、令和4年度の新規裁定の受給権者数が31.6万人で、5年度の中で最も少なくなっています。人数がこのように動いた理由は、この表だけでは決められません。
人数が少ない年度や多い年度があると、平均年金月額も影響を受けることがあります。1つの年度の数字だけで判断せず、何年分かを並べて見ると落ち着いて読めるでしょう。
年金を受け取り始める年齢や時期は、人によってさまざまです。年度ごとの人数の動きは、制度の決まりや受け取り方の選び方など、いくつもの事情が重なった結果として受け止めたいところです。
3.3 国民年金の新規裁定は、令和4年度から令和6年度にかけて増えている
国民年金の新規裁定の平均年金月額は、令和4年度の5万3615円から、令和5年度の5万5252円、令和6年度の5万6374円へと増えています。
平均年金月額の数字は、年度ごとの受給権者の顔ぶれによっても変わります。わが家に当てはめるときは、平均の動きよりも、自分の加入記録と見込額を手がかりにしたいところです。
4. 【わが家の見込額を確かめる】ねんきん定期便とねんきんネットを使う
平均の数字は、あくまでほかの人の数字です。わが家がいくら受け取れそうかは、手元の書類で確かめていきましょう。
4.1 まず、ねんきん定期便で見込額を確かめる
まず、毎年の誕生月に届くねんきん定期便を開いてみましょう。50歳以上の人に届くハガキには、老齢年金の種類と見込額が載っています。50歳未満の人のハガキには、これまでの加入実績に応じた年金額が載っています。