2. 貯蓄上位20%の世帯は有価証券「1651万円」で貯蓄の27.0%
貯蓄上位20%の世帯は、6113万円の貯蓄をどのような形で持っているのでしょうか。貯蓄の種類別に見ていきます。
2.1 貯蓄上位20%の貯蓄の内訳
家計調査では、貯蓄を「通貨性預貯金」「定期性預貯金」「生命保険など」「有価証券」「金融機関外」に分けています。通貨性預貯金は普通預金など、有価証券は株式や債券、投資信託などです。第V階級の内訳は次のとおりです。
- 通貨性預貯金:1897万円(31.0%)
- 定期性預貯金:1433万円(23.4%)
- 生命保険など:1049万円(17.2%)
- 有価証券:1651万円(27.0%)
- 金融機関外:83万円(1.4%)
最も多いのは通貨性預貯金ですが、有価証券も1651万円あり、貯蓄の4分の1を超えています。定期性預貯金と合わせた預貯金は全体の54.4%で、半分あまりです。
2.2 階級が上がるほど有価証券の割合が高くなる
総務省は、貯蓄現在高が少ない階級ほど通貨性預貯金の割合が高く、多い階級ほど有価証券の割合が高いと説明しています。有価証券の割合は、第I階級6.9%、第II階級8.2%、第III階級11.4%、第IV階級15.3%、第V階級27.0%です。
反対に、通貨性預貯金の割合は第I階級が57.8%で最も高く、第V階級は31.0%です。第II階級は47.8%、第III階級は41.8%、第IV階級は35.7%で、階級が上がるにつれて下がっています。
1年前と比べた有価証券の割合の変化は、どの階級も2.1〜2.5ポイントの上昇でした。第V階級は2.4ポイント上がっています。二人以上の世帯全体でみても、有価証券は440万円で前年より63万円、16.7%増え、3年連続の増加です。一方で、通貨性預貯金も710万円で17年連続の増加となっています。通貨性預貯金と有価証券が、そろって増えた1年でした。
年間収入で5つに分けた場合も、同じ傾向が見られます。年間収入が最も高い第V階級は有価証券の割合が26.2%で最も高く、最も低い第I階級は13.2%で最も低くなっています。定期性預貯金の割合は、反対に第I階級が34.0%で最も高く、第V階級が17.3%で最も低い結果でした。
働いている世帯(勤労者世帯)に限ると、有価証券は370万円で、貯蓄に占める割合は21.5%です。前年より75万円、25.4%増え、3年連続の増加となりました。