2. 物価の地域差が大きい費目は何か 住居は東京都129.8と岡山県79.1、光熱・水道は北海道117.8と大阪府90.6
10大費目ごとに、最も高い都道府県と最も低い都道府県の差を比べると、差が大きいのは次の費目です(2025年)。
- 【住居】東京都129.8/岡山県79.1(差50.7)
- 【教育】大阪府124.7/富山県78.1(差46.6)
- 【光熱・水道】北海道117.8/大阪府90.6(差27.2)
- 【被服及び履物】北海道107.3/鹿児島県88.7(差18.6)
一方、保健医療は山口県101.7と宮崎県97.1で差は4.6、交通・通信は東京都103.5と鹿児島県97.2で差は6.3にとどまります。食料は沖縄県106.6と長野県95.0で、差は11.6です。
光熱・水道は、北海道に続いて岩手県112.2、青森県110.3と北日本の県が高く、大阪府90.6、東京都93.7が低くなっています。総合では全国平均を下回る県でも光熱・水道では上回ることがあり、光熱・水道が100を上回るのは33道県です。
3. 物価の地域差とは別に灯油の支出はなぜ増えたか 札幌市は量、青森市は値段が主な理由
消費者物価地域差指数は、その年の物価の水準を比べる数字で、前年からの支出の増え方は示しません。そこで、北日本で支出の多い灯油について、家計調査の支出金額と購入数量から、2024年から2025年の増加を値段と量に分けて試算しました(二人以上の世帯)。
- 【札幌市】支出は年約2万2000円増。購入数量が約564リットルから約708リットルに増え、量の分が約1万6500円、値段の分が約5500円
- 【青森市】支出は年約3400円増。購入数量が約840リットルから約805リットルに約36リットル減り、量の分が約3900円減った一方、1リットルあたりの平均が約111.2円から約120.3円に上がり、値段の分が約7300円増
同じ灯油の支出の増加でも、札幌市は買った量、青森市は値段が主な理由でした。物価の水準の指数と、家計の支出の増え方は、分けて見る必要があります。
※試算の前提:1リットルあたりの平均は、家計調査の年間の支出金額を購入数量で割った値。支出の増減を「数量の増減×2024年の平均」(量の分)と「平均の増減×2025年の数量」(値段の分)に分けています。2つの合計は支出の増減と一致します。家計調査の値は、灯油の暖房の有無を問わない1世帯あたりの平均です。