4. 精神障がいのある人を雇う事業所の63.3%が配慮をしていて、最も多いのは「短時間勤務等勤務時間の配慮」の54.3%

障がいのある人が働き続けるために、企業はどのような配慮をしているのでしょうか。「令和5年度 障害者雇用実態調査」の結果を確認します。

4.1 配慮している事業所は38.0%〜63.3%

雇用している障がいのある人に「配慮している」と答えた事業所の割合は、身体障がいでは58.7%、知的障がいでは61.0%、精神障がいでは63.3%、発達障がいでは38.0%でした。

精神障がいのある人への配慮では、「短時間勤務等勤務時間の配慮」が54.3%、「休暇を取得しやすくする、勤務中の休憩を認める等休養への配慮」が50.9%、「通院・服薬管理等雇用管理上の配慮」が49.2%でした。知的障がいのある人への配慮では、「能力が発揮できる仕事への配置」が51.1%、「業務実施方法についてのわかりやすい指示」が50.3%です。発達障がいのある人への配慮では、「休暇を取得しやすくする、勤務中の休憩を認める等休養への配慮」が61.2%で最も多くなっています。

4.2 働き始めてから障がいがあると分かった人の職場復帰

採用後に精神障がいのある人となった従業員を雇う事業所の62.4%が、職場復帰について配慮を行っていました。内容は「職場復帰準備期間中の雇用継続」が81.3%で最も多くなっています。精神障がいのある人のうち、採用後に障がいがあることを事業所が承知した人は17.8%でした。

精神障がいのある人への配慮は、「短時間勤務等勤務時間の配慮」が最も多くなりました。4/4

障がいのある人を雇用する事業所の主な配慮

出所:厚生労働省「令和5年度障害者雇用実態調査の結果」をもとにLIMO編集部作成

5. ハローワークを通じた障がいのある人の新規求職は27万8136件で過去最高、就職率は41.4%

仕事を探す障がいのある人も増えています。厚生労働省の「令和7年度 ハローワークを通じた障害者の職業紹介状況など」によると、2025年度の新規求職申込件数は27万8136件で、前年度から3.7%増えました。

就職件数は11万5178件で、前年度から0.4%減りました。就職率(就職件数÷新規求職申込件数)は41.4%で、前年度から1.7ポイント下がっています。

民間企業で働く障がいのある人は70万4610人で過去最高となり、週30時間以上働く精神障がいのある人の平均賃金は月19万3000円でした。働き方や賃金は、障がいの種類や働く時間によって一人ひとり異なり、企業は勤務時間や休養への配慮を行っています。

ここからは、FPの視点で賃金を年額で見たときの目安と、働く時間と雇用率の数え方を確認します。