2. 軽くなる金額:特養の多床室なら、1か月で第2〜第3段階2で、基準より1万5300円から4万9200円少なくなる試算
2.1 食費は、1日300円から1420円。基準は1545円
板橋区の案内では、施設サービスの食費は、1日あたり、第1段階が300円、第2段階が390円、第3段階1が680円、第3段階2が1420円です。
国が示した標準的な食費(基準費用額)は、1545円です。認定を受けない人の食費・居住費は、施設との契約で決まります。
施設サービスの食費では、第3段階2は、第3段階1の2倍以上です。収入と所得の合計が120万円を超えるかどうかで、食費が大きく変わります。短期入所サービスの食費は、別の金額です。
2.2 居住費は、部屋の種類で違う。特養の多床室は、1日430円から530円
居住費は、ユニット型個室、従来型個室、多床室などで違います。
特養などの多床室は、1日あたり、第2段階と第3段階1が430円、第3段階2が530円です。基準費用額は915円です。
図の内容を、項目ごとに書き出します。
- 第2段階:食費1万1700円+居住費1万2900円=2万4600円
- 第3段階1:食費2万400円+居住費1万2900円=3万3300円
- 第3段階2:食費4万2600円+居住費1万5900円=5万8500円
- 基準費用額(軽減がない場合の目安):食費4万6350円+居住費2万7450円=7万3800円
※試算の前提:特別養護老人ホームの多床室で、1か月は30日として計算します。介護サービスの利用者負担や、施設ごとの日常生活費、室料は含みません。基準費用額は国が示した標準的な額で、実際の支払いは施設との契約で決まります。
この試算では、第2段階は基準費用額より、1か月で4万9200円少なくなります。第3段階2は、1万5300円少なくなります。
ここからは、申請のしかたと、注意したい点を見ていきます。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
元・厚生労働省担当記者(社会保障専門紙)
中央大学法学部を卒業後、東証プライム上場IT企業での法人営業を経て、厚生労働省記者クラブに所属する行政・自治体向けの社会保障専門紙記者として活動。
現在は「公的社会保障制度(年金・医療・介護)」の仕組みと、「私的資産形成(NISA・iDeCo)」の税制優遇制度を横断的に分析し、生活者のための家計防衛術を提供する編集者として活動している。
各省庁が公表する難解な一次情報(e-Gov法令検索の条文データや、総務省統計局の家計調査など)を読み解き、現役世代からシニア層までを対象に、事実に基づいた実用的な解説記事を継続的に執筆している。
このほか、専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』でも情報を発信している。
【経歴・専門性】
前職の専門紙記者時代には、厚生労働省本省および各地方自治体(保険者)を直接取材対象とし、現場の最前線で以下の重要政策の決定プロセスと一次情報に触れてきた。
これらの政策取材を通じ、「制度の複雑化が引き起こす、生活者のサイレントな不利益(申請漏れや制度の不知による経済的損失)」の構造を実務レベルで把握。役所の論理で構築された難解な制度設計を、IT企業時代に培ったデータ分析手法と掛け合わせることで、客観的指標(平均値ではなく中央値を用いた実態把握など)に基づく解説記事を執筆している。
【具体的な実績・保有資格・メディア掲載歴】
公的機関の一次データに依拠した客観的な記事執筆により、Yahoo!ニュース「経済ランキング」において多数の1位を獲得。具体的な執筆・担当領域における実績は以下の通りである。
- 公的年金・給付金領域:日本年金機構の公表資料に基づく「在職老齢年金による支給停止基準」や「年金生活者支援給付金の受給要件」の解説。また、国税庁のガイドラインに沿った定額減税や各種給付金の対象者判定フローの実務的整理。
- 医療・介護保険領域:高額療養費制度などの自己負担限度額の算出方法や、公的保障のセーフティネット範囲の図解解説。
- 資産運用領域:金融庁のNISA特設サイトや、iDeCo公式サイト(国民年金基金連合会)のデータに基づく税制優遇メリットの数値化。特定の金融商品の購入推奨は行わず、公的年金の不足分を補うための長期積立投資の制度整理に特化。
- 貯蓄・家計管理領域:家計調査などの官公庁統計データに基づいた、年代別・世帯年収別の貯蓄実態の論理的解説、およびインフレ時代におけるリスク管理手法の情報提供。
- 保有資格・実務知見:東京商工会議所 ビジネスマネジャー検定試験®合格。上場企業での実務経験と当資格で培った「組織マネジメント」や「コンプライアンス・リスク管理」の視点を個人の家計防衛に転用し、ビジネスパーソンが納得できる論理的な解説の裏付けとしている。
【読者へ提供する価値と発信理念】
「役所の論理ではなく、生活者の視点で制度を翻訳する」ことを発信の基本理念としている。
複雑怪奇な社会保障制度においては、制度を知らないこと自体が直接的な経済的損失に直結する。この情報非対称性を是正し、「知っていれば救われたはずの人が損をする現状をゼロにする」ことが現在の活動における最大のミッションである。
そのため、記事執筆にあたっては個人の主観や推測、投資推奨は避ける。
そのうえで、読者の生活や資産に影響を与える領域であることを自覚し、読者が「国に頼りすぎず、国を賢く利用する」ための正確で安全な判断材料を提供し、生活者とその家族を守るための実用的な知見を届け続けている。