5. 【筆者の視点】12月のボーナスと自分の年収を確かめるには
ここまでの試算は、2026年4月1日現在の給与と、現行の年間4.65月をもとにしたものです。実際の年収を考えるときは、2026年の給与改定と、自分自身の給与の条件を確かめておく必要があります。
5.1 勧告どおりならボーナスは年4.70月に
2026年8月の人事院勧告では、ボーナスの年間の支給月数を4.65月から4.70月へ、0.05月分引き上げるよう求めました。政府は10月9日、勧告どおり給与を改定する方針を閣議決定しています。
実際の改定は、給与法の改正で決まります。勧告どおりに改定された場合、行政職(一)の平均で試算すると、年間のボーナスは約1万9000円増える計算です。
5.2 給与明細で俸給表と級・号俸を確かめる
自分の俸給は、適用される俸給表と、職務の級・号俸で決まります。給与明細や辞令で級と号俸を確かめ、人事院が公表している俸給表と照らし合わせると、俸給の額が分かります。
ボーナスのうち期末手当は、俸給に扶養手当や地域手当などを足した額をもとに計算されます。役職による加算や、勤勉手当には勤務成績による増減もあるので、平均とは別に、自分の条件で確かめておくと安心です。
5.3 平均は自分の年収ではない
俸給表別の平均は、年齢や勤務地、役職がさまざまな職員をまとめた数字です。同じ俸給表でも、若い職員と管理職では年収に大きな開きがあります。
また、60歳を超えて俸給が7割の水準になった職員は、この集計に含まれていません。定年が近い人は、60歳以降の給与がどう変わるかも、職場の人事担当に確かめておきたいところです。
6. まとめにかえて
2026年4月1日現在の国家公務員の平均給与月額は43万9356円で、ボーナスを足した年収の目安は714万526円でした。俸給表別では、医療職(一)の1346万4514円から行政職(二)の572万1627円まで、774万2887円の差があります。
職員の多い行政職(一)は694万6031円、税務職は743万7180円でした。12月のボーナスを前に、給与明細で自分の俸給表と級・号俸を一度確かめておくと、年収の見通しが立てやすくなります。
参考資料
- 人事院「令和8年国家公務員給与等実態調査報告書」
- 人事院「令和8年 人事院勧告」
- 内閣官房「公務員の給与改定に関する取扱いについて(令和8年10月9日閣議決定)」
- e-Gov法令検索「一般職の職員の給与に関する法律」
- 人事院「給与制度の概要」
太田 彩子