12月のボーナスを前に、国家公務員の年収を職種別に試算。医師などは「1346万4514円」、税務署の職員や看護師はいくらか

執筆者太田 彩子
12月のボーナスを前に、国家公務員の年収を職種別に試算。医師などは「1346万4514円」、税務署の職員や看護師はいくらか
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目次
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1. 【国家公務員の給与】平均給与月額は「43万9356円」
1.1 平均給与月額の内訳 1.2 ボーナスを足した年収の目安は714万円台
2. 職種(俸給表)別に見た国家公務員のボーナス込み年収
2.1 俸給表で職種が分かれる 2.2 ボーナスを足した年収の目安 2.3 職員が多いのは行政職(一)と税務職
3. 国家公務員の年収、職種による差はいくらか
3.1 医療職(一)と行政職(二)で774万円の差 3.2 職員の多い俸給表どうしでも差がある
4. 職種で国家公務員の年収が違う理由
4.1 平均年齢と経験年数の違い 4.2 俸給表ごとに給与の水準が違う 4.3 地域手当は勤務地で変わる
5. 【筆者の視点】12月のボーナスと自分の年収を確かめるには
5.1 勧告どおりならボーナスは年4.70月に 5.2 給与明細で俸給表と級・号俸を確かめる 5.3 平均は自分の年収ではない
6. まとめにかえて
参考資料

12月のボーナスの支給日が近づき、国家公務員の年収が気になる人もいるでしょう。同じ国家公務員でも、税務署や病院、海上保安庁など、職場によって年収は違うのでしょうか。

人事院の「令和8年国家公務員給与等実態調査」によると、2026年4月1日現在の国家公務員の平均給与月額は43万9356円です。調査では、職種ごとに適用される「俸給表」別の平均も示されています。

この記事では、俸給表別の平均給与月額にボーナスを足して、職種ごとの年収の目安を試算します。最も高い職種と低い職種の差や、差が生まれる理由もあわせて見ていきます。

1. 【国家公務員の給与】平均給与月額は「43万9356円」

人事院の調査は、毎年4月1日現在の国家公務員の給与を調べたもので、8月の人事院勧告の基礎資料になります。2026年の対象は一般職の国家公務員24万8729人で、平均年齢は41.7歳、平均経験年数は19.7年でした。

1.1 平均給与月額の内訳

平均給与月額は、基本給にあたる「俸給」に、地域手当や扶養手当などの手当を足した額です。全俸給表の平均の内訳は次のとおりです。

  • 俸給:35万6257円
  • 地域手当等:4万5518円
  • 俸給の特別調整額(管理職の手当):1万1889円
  • 扶養手当:8653円
  • 住居手当:7519円
  • その他の手当:9520円

俸給は平均給与月額の81.1%を占めています。俸給の特別調整額は、管理や監督の地位にある職員に支給される手当で、受け取っている職員は全体の17.0%です。

定年の引き上げにともない、60歳を超えて俸給月額が7割の水準になった職員は、この集計から除かれています。手当の額は、受け取っていない職員も含めた平均です。

1.2 ボーナスを足した年収の目安は714万円台

国家公務員のボーナスは、期末手当と勤勉手当として6月と12月に支給されます。人事院によると、現行の年間の支給月数は平均で4.65月です。

支給月数は、毎年の人事院勧告をふまえて給与法で定められます。民間の賞与の水準に合わせて、引き上げや引き下げが行われてきました。

平均給与月額の12か月分にボーナス4.65月分を足すと、全俸給表の年収の目安は714万526円になります。職員の半数以上が適用される行政職俸給表(一)では、694万6031円でした。

※試算の前提:ボーナスは「俸給+地域手当等」に年間4.65月を掛けて計算しました。扶養手当や役職による加算、勤務成績による増減は含めていないため、実際の支給額とは異なります。

2. 職種(俸給表)別に見た国家公務員のボーナス込み年収
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著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員

ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。

京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてパートとしてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。専門家と実務家が発信する金融経済ニュースサイト『LIMO&ファイナンス』でも記事を執筆している。京都府出身、滋賀県在住。