病院の受付で、マイナ保険証を顔認証付きカードリーダーにかざしたのに、顔認証がうまくいかない。

後ろに人が並んでいて焦る。そんな場面を想像したことはありませんか。

顔認証付きカードリーダーは、カードを置いてカメラに顔を映し、本人かどうかを確かめる機械です。

結論から言うと、受付でうまくいかないときの対処が用意されています。

顔認証が通らないときは、4桁の暗証番号を入れるか、職員に声をかけます。

資格確認(健康保険証として使えるかの確認)がうまくいかないときは、マイナンバーカードと一緒に「資格情報のお知らせ」か、マイナポータルの画面を見せます。

そうすると、これまで通りの自己負担で保険診療を受けられます。

この記事では、2026年11月時点の厚生労働省のよくある質問をもとに、受付で困りやすい場面と対処を、順に整理します。

見ていくのは、次の4つの場面です。

  • 顔認証が通らない
  • 暗証番号がロックされている
  • カードの受付がうまくいかない
  • 資格情報のお知らせもマイナポータルの画面も出せない

1. 顔認証がうまくいかないときは、まず5つを試す。それでも通らなければ、4桁の暗証番号か職員への声かけ

1.1 試す5つは、近づきすぎない、前髪を上げる、マスクを外す、帽子を外す、眼鏡を外す

厚生労働省のよくある質問(Q31)によると、顔認証がうまくいかないときは、まず次のことを試します。

  • カメラに近づきすぎない
  • 前髪を上げる
  • マスクを下げる、外す
  • 帽子を外す
  • 眼鏡を外す

1.2 それでも通らなければ、4桁の暗証番号で本人確認をするか、職員に声をかける

5つを試してもうまくいかないときは、4桁の暗証番号で本人確認をします。

本人確認とは、カードを持っている人が、カードの持ち主本人であると確かめることです。

暗証番号を入れる方法のほかに、職員に声をかける方法もあります(Q31)。

1.3 暗証番号がロックされていても、健康保険証としては使える

暗証番号が使えない状態になることを、ロックといいます。

Q32では、ロックされていても、顔認証付きカードリーダーでの顔認証で本人確認ができると案内されています。

窓口の職員がカードの顔写真を目視で確認する方法でも、本人確認ができ、健康保険証として使えます。

目視確認とは、職員が目で見て、カードの顔写真と目の前の人を見比べることです。

1.4 資格確認がうまくいかないときは、カードと一緒に「資格情報のお知らせ」かマイナポータルの画面を見せる

顔認証や暗証番号とは別に、受付で資格確認そのものがうまくいかないことがあります。

Q33では、そうなったときは、マイナンバーカードと一緒に、マイナポータルの画面か「資格情報のお知らせ」を見せる方法が案内されています。

マイナポータルの画面は、ダウンロードしたPDFでも使えます。

この方法なら、これまで通りの自己負担で保険診療を受けられます。

1.5 資格確認がうまくいかない場合の例は、停電、機器の不良、ICチップの破損など

Q33には、資格確認がうまくいかない場合の例が挙げられています。

  • 停電などの天災
  • 医療機関のカードリーダーなどの機器不良や、ネットワークの不調
  • マイナンバーカードのICチップの破損
  • オンラインでの資格確認が義務ではない施設での受診

ICチップとは、カードの中に入っている、情報を記録する小さな部品のことです。

オンラインでの資格確認とは、インターネットを通じて、健康保険に入っているかを確かめる方法です。

【マイナ保険証の受付】顔認証が通らない、暗証番号を忘れた、カードが読めない。受付で困る4つの場面ごとの対処を、厚生労働省のよくある質問で整理1/2

マイナ保険証の受付で困る場面と対処を示した図。顔認証が通らないときは5つを試し、4桁の暗証番号か職員への声かけ。暗証番号がロックされているときは顔認証か職員の目視確認。カードが読めないときはマイナポータル画面か資格情報のお知らせ。それも出せないときは再診なら口頭、初診なら被保険者資格申立書

出所:厚生労働省『マイナンバーカードの健康保険証利用についてよくある質問』(Q31〜Q33)を参考にLIMO編集部作成

図の内容を、項目ごとに書き出します。

  • 顔認証が通らない:5つを試す。通らなければ、4桁の暗証番号か職員への声かけ
  • 暗証番号がロックされている:顔認証か、職員の目視確認で本人確認ができる
  • カードの受付がうまくいかない:マイナポータルの画面(ダウンロードしたPDFでも可)か、資格情報のお知らせを見せる
  • どちらも出せない:再診は、施設が情報を把握していれば職員が口頭で確認。初診は被保険者資格申立書を書く

受付で慌てないために大切なのは、うまくいかないときの手段が、あらかじめ決まっていると知っておくことです。

顔認証が通らなくても、暗証番号や職員への声かけがあります。

資格確認がうまくいかなくても、カードと一緒に資格情報のお知らせなどを見せる方法があり、その場合はこれまで通りの自己負担で受診できます。

ここからは、カードが読み取れないとき、停電のとき、子どもや体が不自由な人の受付、暗証番号の再設定を見ていきます。