8. 【編集者の視点】新しい保険に入る前に、今ある保険証券を並べるのが先
ここからは、日本損害保険協会などの文書にある事実ではなく、編集部の見立てです。
自転車保険に入る前に、まず手元の火災保険、自動車保険、傷害保険の証券を並べて、個人賠償責任の特約が付いているかを確かめるのが先だと考えます。
特約として付いていることが多いと協会が説明していて、付いているのに気づかず、新しく入ると、完全重複になる可能性があるためです。
一方で、重なっているからといって、すぐ解約するのは勧めません。
国内のみの特約と、国外も補償する特約が重なっている例のように、重なりの中身が違う場合があります。解約の前に、どちらの補償が必要かを決めたほうが、補償の抜けを避けやすくなります。
9. 【確認したいこと】証券を並べて、3つを確かめる
- 火災保険、自動車保険、傷害保険に、個人賠償責任の特約が付いているか。同居の家族の契約も含めて
- 重なっている場合は、被保険者の範囲、保険金額が無制限か、国内のみか国外も補償かの違いを比べる
- 自転車保険を検討しているなら、お住まいの自治体の条例で、加入の対象になる保険の範囲を確かめる
10. まとめ
個人賠償責任保険は、火災保険、傷害保険、自動車保険の特約として付いていることが多く、同じ補償が複数の契約に重なる「補償重複」が起きることがあります。
保険金額が積み上がらない「完全重複」では、保険料の無駄払いになります。
重なること自体は悪いとは限らないので、被保険者の範囲、保険金額、国内外の違いを比べてから決めます。
補償の内容や扱いは、保険会社や商品によって違うため、気になる人は、契約している保険会社や代理店に聞いてみてください。
※本記事は、編集部が日本損害保険協会・国土交通省・警察庁などの公表する公式の一次資料を確認の上、執筆・検証しています。
参考資料
- 日本損害保険協会『損害保険Q&A 問92 個人賠償責任保険は、どのような保険ですか。』
- 日本損害保険協会『補償重複の対応に関するガイドライン』
- 国土交通省『自転車損害賠償責任保険等への加入促進について』
- 警察庁『自転車の新しい制度(自転車ポータルサイト)』
齊藤 慧