12月15日は、今年最後の年金支給日です。年末に向けて出費が重なる時期なので、振り込まれる額を前もって確かめておきたい人も多いでしょう。
厚生労働省「2025年 国民生活基礎調査の概況」では、高齢者世帯の52.1%が暮らし向きを「苦しい」と答えました。年金とほかの所得を合わせても一定の基準に届かない人には、年金とは別に「年金生活者支援給付金」が振り込まれます。
この記事では、年金の平均月額と2026年度の給付金の額、受け取るための条件と請求の期限を確認します。最後に、2026年10月30日に公表された全国家計構造調査の統計表から、65歳以上の一人暮らしの年間収入も見ていきます。
1. 【年金のリアル】年金の月額は人によって大きく違う
厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、2024年度末の厚生年金の平均年金月額は15万289円でした。この額には、あわせて受け取る老齢基礎年金の分も含まれています。
国民年金(老齢基礎年金)の平均年金月額は、5万9310円です。どちらも、年金を受け取る権利がある人の平均をとった額です。
ただし、平均だけを見ると実際の幅は見えてきません。同じ資料には、国民年金の月額ごとの人数も載っています。
- 1万円未満:5万1828人
- 1万〜2万円:21万3583人
- 2万〜3万円:68万4559人
- 3万〜4万円:206万1539人
- 4万〜5万円:388万83人
- 5万〜6万円:641万228人
- 6万〜7万円:1715万5059人
- 7万円以上:299万7738人
いちばん多いのは月6万〜7万円の層で、全体の約5割を占めます。一方で、月3万円に届かない人も合わせて94万9970人いました。
厚生年金でも、月30万円以上を受け取る人が1万9283人いる一方で、月10万円に届かない人は305万3974人にのぼります。
国民年金は、保険料を納めた期間などが40年あれば満額になります。未納の期間や加入していない期間があると、その分だけ少なくなるのです。
厚生年金も、加入していた期間とその間の給与によって額が変わります。こうした違いから、年金とほかの所得を合わせても一定の基準に届かない人は、年金生活者支援給付金の対象になることがあります。