3.2 全体と無職世帯の数字を並べて読む
二人以上の世帯全体と無職世帯の差は、65〜69歳から85歳以上まで、年齢が上がるにつれて小さくなっています。2つの数字を並べて見ると、同じ年代でも暮らし方によって手取りが違うことがわかり、一覧を読むときに押さえておきたい点といえるでしょう。
どちらの数字も世帯をならした平均なので、わが家の手取りが離れていても、それだけで家計に心配があるとは限りません。わが家の働き方に近いほうの数字を、目安のひとつとして受け止めたいところです。年齢を重ねて暮らし方が変わったときにも、見比べる数字を選び直してみるとよいでしょう。
4. 【わが家の1年間の手取りを確かめる】入金を1年分まとめてみる
調査の手取りは1年間の金額なので、わが家の数字も1年分で比べると見比べやすくなります。
4.1 1年分の入金を書き出す
収入が振り込まれる口座の通帳やネットバンキングで、過去1年分の入金を書き出してみましょう。税金や保険料が差し引かれたあとの金額が振り込まれている収入は、その合計が1年間の手取りの目安になります。
源泉徴収票などの書類が手元にある場合は、通帳の入金とあわせて見比べておくと、書き出しもれに気づきやすくなります。
口座から自分で納めている税金や保険料がある場合は、その分も合計から差し引いて考えることが大切です。
4.2 同じ1年間の支出と並べてみる
手取りの合計と、同じ1年間の支出の合計を並べてみると、家計にゆとりがあるのか、貯蓄を取り崩しているのかが見えてくるでしょう。
これから12月にかけては、1年分の家計を振り返るよい時期といえるでしょう。手取りと支出を書き出したメモは、翌年の同じ時期に見比べられるように残しておきたいところです。
4.3 1か月あたりに直して、毎月の暮らしに当てはめる
1年間の手取りがわかったら、12で割って1か月あたりの金額にしてみましょう。毎月の生活費の予算を立てるときの土台になるでしょう。
一覧の数字で試すと、二人以上の世帯の65〜69歳の584万5000円は1か月あたり約48万7000円、単身世帯の65〜69歳の277万5000円は約23万1000円になります。
収入が入る月がばらばらな場合でも、1年分をならして考えると、毎月使えるお金の目安を持ちやすくなります。
5. まとめにかえて
高齢者の世帯の1年間の手取りは、二人以上の世帯では65〜69歳で584万5000円、80〜84歳で420万円でした。単身世帯では、65〜69歳で277万5000円、80〜84歳で194万5000円でした。
二人以上の世帯のうち無職世帯では、65歳以上の手取りは402万8000円でした。わが家の働き方に近い数字を選んで見比べることも、一覧を読むときに覚えておきたい点です。
手取りは、収入の金額だけでなく、差し引かれる税金や社会保険料によっても変わる点を押さえておきたいところです。
まずは、わが家の1年分の入金と支出を書き出し、一覧の近い年代の数字と並べてみましょう。手取りと支出のつり合いが見えてくると、これからの家計の見直しどころも考えやすくなるはずです。
参考資料
宮野 茉莉子