7. 【FPの視点】保険金300万円を1年すえ置くと、利息は年0.85%で2万5500円、年0.3%なら9000円
保険金を受け取る予定がある方にとって、すえ置の利率は使い道を考えるときの材料のひとつです。LIMO編集部で、保険金300万円を1年間すえ置いた場合の利息を、税金などを考えない単純な計算で試算しました。
7.1 計算式は「すえ置く金額×利率」
- 年0.85%(第一生命の改定後):300万円×0.85%=2万5500円
- 年0.60%(日本生命の改定後):300万円×0.60%=1万8000円
- 年0.3%(第一生命の改定前):300万円×0.3%=9000円
- 年0.01%(日本生命の改定前):300万円×0.01%=300円
同じ300万円でも、利率によって1年の利息は300円から2万5500円まで変わります。すえ置の利率は会社ごとに異なり、今後も金利の動きによって改定されることがあります。
保険金300万円を1年すえ置いた場合の利息の試算です。6/6
出所:第一生命「個人保険・個人年金保険のすえ置金等の利率の改定について」、日本生命「保険金据置利率等の改定について」をもとにLIMO編集部作成
7.2 予定利率の引き上げは改定後の契約が対象で、利率を保証している契約は改定されない
住友生命の新しい保険料率は、契約日が2026年7月1日以降となる契約から適用されます。改定前に契約した一時払終身保険の保険料は、さかのぼって変わるものではありません。
すえ置などの利率にも、対象外の契約があります。第一生命は、約款上、最低利率を保証している契約はこの限りではないとしています。日本生命も、契約日が1994年4月1日以前で約款上利率が保証されている契約と、前納設定日が2003年4月1日以前の契約は改定しないとしています。ご自身の契約が対象になるかは、契約している保険会社で確かめましょう。
8. まとめにかえて
住友生命は一時払終身保険の予定利率を1.75%から2.25%に引き上げ、60歳男性・保険金額1000万円の契約例では一時払保険料が68万1200円下がりました。第一生命はすえ置金の利率を年0.85%に、日本生命は保険金据置利率を年0.60%に引き上げています。
保険の見直しや保険金の受け取りを控えている方は、契約日や対象の契約、各社の利率を確かめておきましょう。
※試算は、記事内に記載した条件をもとにした概算です。実際の利息や保険料は、契約内容や税金などによって異なります。
※本記事は各社公表資料をもとに作成しています。保険商品の加入・見直しにあたっては、利率だけでなく保障内容や諸条件を含めて総合的に判断し、ご不明な点は保険会社や専門家へご相談ください
※LIMOでは、個別の相談・お問い合わせにはお答えできません。
参考資料
- 住友生命「一時払終身保険の保険料率の改定について」
- 第一生命「個人保険・個人年金保険のすえ置金等の利率の改定について」
- 日本生命「保険金据置利率等の改定について」
- 金融庁「主要生命保険会社の令和7年9月期決算の概要」
村岸 理美