5. 国民医療費の総額は東京都の5兆1260億円が最多、ただし人口1人あたりは36万1500円で全国平均を下回る
ここからは、都道府県別の国民医療費の総額と、年齢・男女別の医療費を確認します。
5.1 総額の上位は東京都、大阪府、神奈川県
都道府県別の国民医療費の総額は、東京都が5兆1260億円で最も多く、次いで大阪府が3兆7637億円、神奈川県が3兆3387億円でした。最も少ないのは鳥取県の2173億円で、島根県が2803億円、福井県が2882億円と続きます。
5.2 総額と1人あたりでは順位が入れ替わる
東京都は総額では最も多い一方で、人口1人あたりでは36万1500円と、全国平均の39万4300円を下回っています。大阪府は総額が2番目に多く、人口1人あたりも42万9800円で全国平均を上回りました。
北海道は総額が2兆3056億円で、人口1人あたりは45万7200円です。人口1人あたりが最も高い高知県は、総額では3297億円でした。総額が少ない鳥取県の人口1人あたりは40万9300円、島根県は43万6600円で、いずれも全国平均を上回っています。
6. 人口1人あたり医療費は65歳以上の男性が88万6600円、女性は75万1000円
続いて、人口1人あたりの国民医療費を、年齢と男女別に見ていきます。
6.1 65歳未満では女性のほうが高い
2024年度の人口1人あたり国民医療費は、65歳未満では男性が21万6700円、女性が22万8000円でした。15〜44歳では、男性の13万600円に対して女性は17万5700円です。45〜64歳では男性が32万900円、女性が30万5600円でした。
65歳以上では男性が88万6600円、女性が75万1000円で、男性のほうが高くなっています。75歳以上では男性が107万3100円、女性が89万7900円でした。
6.2 男女とも循環器系の疾患が最も多い
医科診療医療費の構成割合を男女別にみると、男性は「循環器系の疾患」が19.8%、「新生物<腫瘍>」が16.4%、「呼吸器系の疾患」が8.3%でした。女性は「循環器系の疾患」が16.6%、「新生物<腫瘍>」が14.0%、「筋骨格系及び結合組織の疾患」が10.3%です。
人口1人あたり医療費は高知県と埼玉県で15万3300円の差があり、協会けんぽの保険料率は佐賀県10.55%から新潟県9.21%まで分かれています。標準報酬月額30万円なら、健康保険料の本人負担の差は月2010円です。医療費が最も多い病気は、男女とも循環器系の疾患でした。
ここからは、FPの視点で40〜64歳の保険料の目安と、数字を見るときの注意点を確認します。