5. 【FPの視点】医療費の71.5%は医科診療で、訪問看護は前年度から18.5%増えた
医療費がどこで使われているかを知っておくと、ニュースで医療保険制度の見直しが話題になったときに、自分の家計とのつながりを考えやすくなります。
5.1 医療保険等給付分は21兆4480億円
制度区分別にみると、医療保険等給付分が21兆4480億円(43.9%)で最も多く、後期高齢者医療給付分が17兆9432億円(36.8%)、患者等負担分が5兆9656億円(12.2%)、公費負担医療給付分が3兆4532億円(7.1%)でした。
医療保険等給付分のうち、被用者保険は12兆5357億円(25.7%)、国民健康保険は8兆5948億円(17.6%)です。前年度から、被用者保険は1.6%増え、国民健康保険は2.9%減りました。後期高齢者医療給付分は7360億円、4.3%増え、構成割合は35.8%から36.8%に上がっています。
5.2 薬局調剤は8兆5742億円、歯科診療は3兆4059億円
診療種類別では、医科診療医療費が34兆8941億円で71.5%を占めます。このうち、入院医療費は18兆3602億円(37.6%)、入院外医療費は16兆5339億円(33.9%)でした。
薬局調剤医療費は8兆5742億円(17.6%)、歯科診療医療費は3兆4059億円(7.0%)です。訪問看護医療費は6785億円で、前年度の5727億円から1058億円、18.5%増えました。
5.3 入院は2.8%増、入院外は0.9%減
前年度と比べると、入院医療費は5022億円、2.8%増えました。一方、入院外医療費は1579億円、0.9%減っています。入院外医療費のうち、一般診療所の分は9兆4436億円で、前年度から1.6%減りました。
歯科診療医療費は3.4%、薬局調剤医療費は1.4%、入院時食事・生活医療費は3.8%の増加でした。
6. 【落とし穴】保険料の試算は東京都・月30万円の場合で、都道府県と年齢で変わる
協会けんぽの健康保険料率は都道府県ごとに異なります。標準報酬月額30万円で計算すると、大阪府の10.13%では本人負担が月1万5195円で、東京都の月1万4775円より420円多くなります。
また、40歳から64歳までの人は介護保険料率1.62%が加わり、東京都の場合で本人負担は月1万7550円です。健康保険組合や共済組合など、協会けんぽ以外に加入している人は料率が異なります。