3. 協会けんぽ東京都・標準報酬月額30万円の会社員なら、健康保険料の本人負担は月1万4775円(編集部の試算)
財源の半分を占める保険料について、会社員が加入する協会けんぽの保険料率で計算してみます。
3.1 協会けんぽの保険料率は都道府県ごとに決まる
協会けんぽの健康保険料率は都道府県ごとに定められ、2026年度の料率は3月分(4月納付分)から適用されています。東京都は9.85%、大阪府は10.13%、愛知県は9.93%です。
2026年4月分(5月納付分)からは、全国一律の子ども・子育て支援金0.23%が加わります。40歳から64歳までの人は、介護保険第2号被保険者として、全国一律の介護保険料率1.62%も加わります。
3.2 計算式は「標準報酬月額×料率÷2」
LIMO編集部の計算例として、東京都の協会けんぽに加入し、標準報酬月額が30万円の会社員を考えます。保険料は会社と本人で半分ずつ負担する前提です。
- 健康保険料:30万円×9.85%=2万9550円(本人負担は÷2で1万4775円)
- 子ども・子育て支援金を含む:30万円×10.08%÷2=1万5120円
- 40〜64歳(介護保険料を含む):30万円×11.70%÷2=1万7550円
実際の保険料は、標準報酬月額や加入している健康保険によって異なります。
標準報酬月額30万円の場合、東京都の協会けんぽの本人負担は月1万4775円です。3/5
出所:協会けんぽ「令和8年度の協会けんぽの保険料率は3月分(4月納付分)から改定されます」をもとにLIMO編集部作成
4. 人口1人あたりの医療費は65歳以上が80万9800円で、65歳未満の22万2300円の約3.6倍
続いて、年齢別に人口1人あたりの国民医療費を比べます。
4.1 75歳以上は96万8000円
2024年度の人口1人あたり国民医療費は、65歳未満が22万2300円、65歳以上が80万9800円でした。LIMO編集部で比べると、65歳以上は65歳未満の約3.6倍です。
年齢階級別では、0〜14歳が19万1800円、15〜44歳が15万2600円、45〜64歳が31万3300円です。70歳以上は88万400円、75歳以上は96万8000円でした。
診療の種類別にみると、医科診療医療費は65歳未満が14万6200円、65歳以上が60万9500円です。薬局調剤医療費は65歳未満が4万5700円、65歳以上が12万6100円、歯科診療医療費は65歳未満が2万3300円、65歳以上が3万7800円でした。
4.2 65歳以上の医療費は全体の60.1%
国民医療費の総額を年齢階級別にみると、65歳以上が29兆3491億円で、全体の60.1%を占めます。75歳以上は20兆1117億円で41.2%でした。
制度区分別では、後期高齢者医療給付分が17兆9432億円で、前年度から7360億円、4.3%増えています。
2024年度の国民医療費は48兆8100億円、人口1人あたり39万4300円で、財源の半分は保険料です。協会けんぽ東京都・標準報酬月額30万円の会社員なら、健康保険料の本人負担は月1万4775円になります。
ここからは、FPの視点で医療費の内訳と、試算どおりにならない点を確認します。