5. 政府への要望で「高齢社会対策」は49.2%
最後に、内閣府の世論調査から、高齢社会や健康に関する意識を確認します。
5.1 前回の48.5%から0.7ポイント上昇
内閣府が2026年10月30日に公表した「国民生活に関する世論調査」(速報)では、政府に力を入れてほしいことを複数回答で聞いています。「高齢社会対策」を挙げた人は49.2%で、2025年8月調査の48.5%から0.7ポイント上がりました。高齢社会対策は、2021年9月調査では51.2%でした。
この調査は全国の18歳以上5000人を対象に、2026年9月3日から10月11日まで郵送で行われ、2719人が回答しました。速報値のため、確報で修正される可能性があります。
5.2 悩みや不安は「家族の健康」が48.6%
日ごろの生活で悩みや不安を感じている人に内容を聞くと、「自分の健康」が63.4%、「老後の生活設計」が60.9%、「家族の健康」が48.6%でした。家族の健康は、2025年8月調査の51.2%から2.6ポイント下がっています。介護は、本人の健康と家族の健康のどちらにも関わる問題です。
5.3 FPの視点:費用額と自己負担を分けて考える
統計の1人当たり費用額20万9100円は、介護保険からの給付なども含めた額です。実際に利用者が支払う額は、利用するサービスの量や負担の割合によって変わるため、この数字をそのまま自分の負担と考える必要はありません。
一方で、費用額が前年より増えていることは、介護サービスの利用にかかるお金全体が増えていることを示しています。家族で介護の話をするときは、どのサービスをどのくらい使うかと、毎月の支払額を分けて確かめておくと、見通しを立てやすくなります。
6. まとめにかえて
2026年7月審査分の介護サービスの受給者1人当たり費用額は20万9100円で、前年同月より3.1%、月6300円増えました。受給者は介護サービスが488万7200人、介護予防サービスが104万700人で、要支援の人の伸びが大きくなっています。介護予防サービスの受給者は、1年で4万7400人増えています。
介護サービスを利用している家族がいる方は、事業所から届く利用明細や請求書で、毎月どのサービスにいくら払っているかを確かめておきましょう。
参考資料
村岸 理美