次に銀行のオートローン(マイカーローン)について解説していきます。
銀行ローンの最大のメリットは「金利の安さ」です。昨今のマイナス金利政策の影響で、銀行は住宅ローンだけではなくマイカーローンの金利を下げています。

例えば「京葉銀行」のマイカーローンの金利を見てみると、変動金利ですが借入金額500万円以下の場合は、年2.3~3.3%とディーラーの半分ほどでお金を借りることができます。

300万円のローンを5年間で組むとして、ディーラーローン(金利5%)の場合は毎月の返済額が約5万6,000円になるのに対し銀行ローン(2.8%の場合)の返済額は約5万3,000円と月々約3,000円の負担減となり、5年間で約18万円も変わります。

一方で銀行ローンの場合、融資実行まで手間と時間がかかることがデメリットとなります。
銀行ローンを組む場合、年収を確認できる源泉徴収票や確定申告書、使い道を確認できる見積書や注文書などを用意する必要があったり、審査まで1週間程度かかったりします。

さらに平日日中に銀行の窓口へ行って手続きをしなければならないといった負担が生じます。最近では銀行の窓口に行かなくてもいいネット完結型のローンや、平日夜・土日にも窓口を開けている金融機関もありますので、比較的利用しやすくはなりましたが、やや億劫に感じてしまうかもしれません。

銀行ローンの特徴を簡単にまとめると「金利が低く負担額が減るが、書類集めや手続きが面倒に感じる場合がある」ということになります。

結局のところ、どっちがいいの?

金利が高いが簡単なディーラーローン、金利が低いけど大変な銀行ローン、ぶっちゃけどっちがいいの?という疑問が出てくるかと思います。

結論から言うと答えは「個人個人の状況や価値観による」ということになりますが、筆者は多少手間でも銀行ローンを利用することをおすすめします。

借りる金額が多ければ多いほど低金利の恩恵を受けられるので、仕事を休めたりするようであれば積極的に銀行ローンを利用した方がいいでしょう。

まとめ

低金利時代だからこそ、様々な商品が出てきています。
自分に合った商品を選ぶことが賢い消費者への近道になりますので、車の購入時と同様に買い方の比較検討をするようにしましょう。

【参考】
マイカーローン」京葉銀行

宇野 源一